<2018.5.10配信> 週間ブリーフ「トヨタが米国で自動運転用テストコース建設へ、フォードが中国・衆泰汽車と新モビリティ事業で合弁 ほか」


 米フォード・モーターは中国の衆泰汽車と新しいモビリティ事業で合弁会社を設立すると発表しました。浙江省内のライドシェア事業者などに電気自動車(EV)のリースや、車両管理システムの提供を行う計画です。両社は昨年8月にEVを製造する合弁会社の設立で合意し、中国政府からの認可待ちの状態です。

 米テスラは、中国で進めている、バッテリー生産とEV組み立てを担う工場の建設地を今夏にも公表するとしました。中国では外資系自動車メーカーに対する出資規制を段階的に撤廃する方針で、自動車大手として初めて単独での工場建設を目指します。

 トヨタ自動車の子会社トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)は米ミシガン州で自動運転開発向けのテスト施設を新設すると発表。テストコースは10月には稼働予定で、公道上では危険が伴う状況下などでの試験を行う計画です。

 自動運転技術を開発する米アプティブと配車サービスのリフト(Lyft)は、ラスベガスで自動運転タクシー・サービスを開始しました。30台を運行させ、リフトのアプリから配車依頼が可能。両社は1月のCES2018期間中に自動運転タクシーを試験運行させていました。

 スタートアップの米Drive.aiはテキサス州フリスコでオンデマンドの自動運転車配車サービスを開始しました。同社のアプリで自動運転車を呼びだし、住民が無料で利用できます。また、アリゾナ州では米ウェイモの自動運転車が走行試験中に2台の車の衝突に巻き込まれる事故がありました。ウェイモ側に事故の責任があるわけではないとされています。

 スウェーデンのボルボカーズは、米グーグルと次世代インフォテインメントシステムを共同開発すると発表。次期インフォテイメントシステムの「Sensus」では音声制御の「Google Assistant」、アプリストアの「Google Play Store」、地図「Google Maps」などが統合されます。

 欧州ではこのほか、独アウディが次の8年間で電動化や自動運転などの分野に400億ユーロ(約5兆2千億円)と大型の投資することを発表。また、英国政府は、2040年までに石油を燃料とするガソリン車などの販売を禁止する方針に関連して、ハイブリッド車(HV)も規制の対象とする案を検討している、と報道されています。

 日産自動車は、2021年までに欧州域内でディーゼルエンジンを搭載する乗用車の販売から撤退する方針を明らかにしました。

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