<2018.8.30配信> 週間ブリーフ「トヨタがウーバーと自動運転で提携拡大、VWがEVカーシェア”We Share”を19年開始 ほか」


 トヨタ自動車は、ライドシェア大手の米ウーバー・テクノロジーズと自動運転で提携を拡大すると発表しました。トヨタはウーバーに5億ドル(約550億円)を追加出資。トヨタのミニバン「シエナ」をベースにライドシェア専用の自動運転車を開発し、2021年にウーバーのライドシェアネットワークに導入予定です。

 トヨタ自動車グループの部品メーカーのデンソーアイシン精機ジェイテクトアドヴィックスの4社は、自動運転の普及に向けて制御ソフトウエア開発の合弁会社を設立すると発表しました。自動運転をめぐる競争が激化する中で、グループ内の連携で世界の目場サプライヤーやIT企業に対抗します。

 タクシー大手の日の丸交通と自動運転技術開発のベンチャーZMPは自動運転タクシーによる都内公道での営業走行実験を始めました。千代田区大手町と港区六本木の間の決められたルート、片道約5.3kmを往復します。片道1500円で、自動運転タクシーによる営業走行は世界初とされます。

 日産自動車の中国合弁会社、東風日産乗用車は、中国・広州の花都工場で中国市場向けの電気自動車(EV)「シルフィ ゼロ・エミッション」の生産を開始しました。日産ブランドとして中国に投入する初のEVです。また、伊藤忠商事は中国の新興EVメーカー奇点汽車とEV商用車レンタル・メンテナンスサービスの地上鉄に出資すると発表しました。

 いすゞ自動車は2020年度までにEVトラックの量産を始めると報じられています。主力となる小型トラック「エルフ」をベースにしたEVトラックを開発中で、1時間の急速充電で100km走行できるとされます。

 KDDIは、自動運転向け地図などを手がけるアイサンテクノロジーと資本・業務提携すると発表しました。アイサンテクノロジーの第三者割当増資を引き受け、6億7千万円を出資。自動運転への5Gの活用も見据えています。

 産業技術総合研究所は過疎地における自動運転サービスを視野に、10月に茨城県日立市で自動運転バスを使った実証評価を行うと発表しました。自動運転技術開発のベンチャー・先進モビリティが改造した小型バスを使用し、SBドライブが遠隔運行管理を担います。

 独フォルクスワーゲン(VW)は、2025年までにデジタル化に35億ユーロ(約4500億円)の大型投資を行うと発表しました。20年にVWの乗用車すべての新車をコネクテッドカーにする方針です。また、同社はベルリンで19年にEVベースのカーシェアリングサービス「We Share」を始めることも発表。1500台の「e-Golf」でサービスを始め、500台の「e-up!」を追加投入します。

 中国では、配車アプリ最大手・滴滴出行の相乗りサービス「順風車」の女性客が運転手に殺害されるという事件が再発し、同社がサービスを停止しました。

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