<2019.6.13配信> 週間ブリーフ「トヨタがEV電池で中国CATLなどと提携、ウーバーがボルボの自動運転車両を発表 ほか」


 トヨタ自動車SUBARUと、電気自動車(EV)の多目的スポーツ車(SUV)を共同開発すると発表しました。まずは中・大型乗用車向けのEV専用プラットフォームを開発し、これをベースにしてSUVを開発します。

 また、トヨタは電動車両向け電池で世界最大手の中国・寧徳時代新能源科技(CATL)比亜迪(BYD)東芝GSユアサなどと協業することも発表しました。グローバルを視野にEV開発や部品供給戦略を拡大し、協力関係を広げます。

 上海で開催されたテクノロジー見本市「CES Asia 2019」で、ホンダは決済アプリ「アリペイ」などオンライン電子決済に対応する第2世代のHonda CONNECTシステムを公開。第3世代のHonda CONNECTを中国アリババグループ香港科技大学と共同開発すると発表しました。また、日産自動車は、ドライバーの脳波測定による運転支援技術「Brain-to-Vehicle(B2V)」などを展示しました。

 デンソーと米航空部品大手のハネウェル・インターナショナルは電動航空機用推進システムの共同開発を開始したと発表しました。次世代モビリティー移動手段として「空飛ぶクルマ」の実用化を目指す考えです。

 ルネサスエレクトロニクスは、上海フォルクスワーゲン(VW)との共同研究所を上海市に設立したと発表しました。中国市場に向けた次世代のデジタルコックピットや電子機器、車載制御システムなどの研究開発を強化します。

 日本政府のIT総合戦略本部・官民データ活用推進戦略会議は、2019年版「官民ITS構想・ロードマップ」案を公表し、自動運転実用化に向け具体的な項目を改訂しました。また、東京都は2019年度の自動運転技術を活用したビジネスモデル構築に関するプロジェクトとして、日の丸交通ZMPによる「空港リムジンバスと連携した都心部での自動運転タクシーサービス」など2件を選定しました。

 海外では、将来的に一定条件化でドライバーなしの配車を目指す米ウーバー・テクノロジーズが、自動運転の量産車両を公開しました。スウェーデンのボルボ・カーのSUV「XC90」で、コンピューター制御向けに設計したハンドルやブレーキシステムなどを搭載しています。

 独フォルクスワーゲン(VW)と米フォード・モーターは自動運転技術の開発で提携間近であると報道されています。VWは自動運転開発の米オーロラ・イノベーションとの提携を打ち切り、フォード傘下のアルゴAIと提携する方針とされます。

 欧州ではVWや独BMWがEV電池の新興企業ノースボルトに出資することが分かりました。ノースボルトは調達した資金で大規模な電池工場を建設し、2021年に電池を量産する予定です。

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