トヨタ自動車は、移動店舗やサービス空間など様々な用途に活用できる電気自動車(EV)「e-Palette(イーパレット)」の販売を開始しました。自動運転レベル2に対応可能な車両で、2027年度にはレベル4の車両導入を目指します。価格は2900万円からで、まずは東京・江東区のトヨタアリーナ東京周辺や静岡県のウーブンシティで導入します
ホンダは、軽EV「N-ONE e:」を発売しました。価格は約267万円からで、小型化した電動パワートレーンや薄型化したバッテリーの採用で、航続距離295kmとしました。日産自動車の軽EV「サクラ」の航続距離180kmを上回ります。
ホンダはN-ONE e:の発売に合わせて、EV向けの新たな充電ネットワークサービス「Honda Charge(ホンダチャージ)」の提供を開始しました。EVと充電器の自動認証を行うプラグアンドチャージ・システムと専用アプリで、スムーズな充電体験を提供します。
日産自動車のタイ法人は、効率性と競争力の向上を目指して、現地の2工場の生産ライン統合プロジェクトを完了したと発表しました。「キックス e-POWER」などを生産予定です。
豊田通商は、韓国LGグループのLG化学と中国の華友コバルトの合弁会社で車載電池用正極活物質の製造を行うLG-HY BCMの株式25%を取得すると発表しました。車載電池を安定供給する体制を整えます。
PwCコンサルティングはモビリティ産業の発展と社会全体の変革の推進を目的に、「スマートモビリティ総合研究所」が新拠点「Community hub(コミュニティハブ)」を開設したと発表しました。自動運転や次世代車両開発などの最新技術を展示し、触れながら技術革新について体感することができます。
相乗りタクシーのニアミーは、静岡県で運行している「シェア乗りタクシー静岡」で、日本で初めて相乗りと「日本版ライドシェア」を掛け合わせた新しい取り組みを静岡市の清水港を起点として開始すると発表しました。
海外では、ドイツで欧州最大のモーターショーとなるミュンヘン国際自動車ショー(IAA Mobility 2025)が開かれし、欧州や中国のメーカーから多くの発表がありました。
独フォルクスワーゲン(VW)は開幕前日に、2026年に販売するコンパクトカーのEV4車種を公開。ベース価格は約2万5000ユーロ(約430万円)とし、手ごろな価格帯での戦略を打ち出しました。独メルセデス・ベンツはプレミアムSUVの「GLC」を刷新しEVとして公開。独BMWは「ノイエ・クラッセ」初のEV「iX3」を公開しました。
ショーでは多くの中国メーカーも新型モデルを公開し、比亜迪(BYD)はステーションワゴン型で航続距離が1300km以上の新型プラグインハイブリッド車(PHEV)「SEAL 6 DM-i TOURING」を発表。中国・小鵬汽車(シャオペン)は、スポーツセダン型EV「P7」を公開しました。
中国の車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は欧州向けEV電池として、持続的な高電圧供給が可能で安全性の高い「神行(Shenxing) Pro」を発表しました。
地図情報サービスの欧州ヒア・テクノロジーズと米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は、ソフトウェア・ディファインド・ビークルの開発を加速させるクラウドベースのオープンアーキテクチャ「SDV Accelerator」を発表しました。
仏ヴァレオは米クアルコム・テクノロジーズとの長年にわたる協業を拡大し、ADA・自動運転ソリューションを開発すると発表。また、ヴァレオは中国のモメンタと、中国とグローバル市場向けにADAS・自動運転技術を発展させるための長期的な戦略提携を締結したと発表しました。一方、モメンタは米ウーバー・テクノロジーズと、ドイツ・ミュンヘンで自動運転レベル4の試験走行を実施すると発表しました。
米国では、アマゾン傘下で自動運転を開発する米ズークス(Zoox)が、米国ラスベガスで完全自動運転によるロボタクシーサービスを開始したと発表しました。ハンドルもペダルもない、独自設計の車両を使ったサービスです。
米リフト(Lyft)と、自動運転開発の米メイ・モビリティーは、米国アトランタで自動運転車の試験走行を開始したと発表しました。トヨタ「シエナ」をベースにした自動運転車両を使用しています。