<2022.9.2配信> 週間ブリーフ「ホンダとLGエナジーが米国でEV用電池工場、トヨタがEV用電池生産に最大7300億円投資 ほか」


ホンダは、電池大手の韓国LGエナジーソリューションと、北米で生産・販売される電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池を米国で生産する合弁会社を設立すると発表しました。両社で約44億ドル(約6100億円)を投資して米国に生産工場を建設。2025年中の量産開始を予定し、生産能力は最大約40GWhを目指します。

トヨタ自動車は、EV向けの電池生産に日本と米国で最大7300億円を投資し、2024~26年の生産開始を目指すと発表しました。日本ではプライムプラネットエナジー&ソリューションズや自社工場などに約4,000億円、米国ではノースカロライナ州の電池工場に約3250億円を新たに投じ、日米で最大40GWhの生産能力増強を目指します。

豊田自動織機は、愛知県で車載電池生産工場を新設し、今年10月からハイブリッド車(HV)用電池の量産を開始すると発表しました。新工場は月産2万台の生産能力で稼働予定です。

スズキは、インドのデリーに100%出資の研究開発センター「Suzuki R&D Center India Private Limited(SRDI)」を設立したと発表しました。インドの豊富な技術系人材を活用して技術開発を行い、競争力強化を目指します。

また、スズキは、配車サービスなどのMaaS関連ビジネスを支援するアフリカ発のモビリティ・フィンテック企業Moove Africa三菱UFJ銀行と覚書を締結し、Mooveのアフリカ以外の海外地域進出を支援することも発表しました。

ゼンリンパイオニアは、EVソリューションに関する技術基盤の構築に向けて、パートナーシップ契約を締結したと発表しました。パイオニアのルート最適化技術や、ゼンリンの高精度な地図データを組み合わせ、EV充電施設検索や、電力消費率推定に基づく航続可能距離予測APIなどを提供します。

ルネサスエレクトロニクスは、4Dイメージングレーダーを手掛けるインドのスタートアップ、ステラジアン・セミコンダクターズを買収すると発表しました。ADASの高度化に伴い、センシングソリューション市場の成長性を鑑み、車載レーダー製品をポートフォリオに加えます。

WILLER名鉄バス名古屋工業大学STATION Aiは、名古屋市の都心部公道で、自動運転の実証実験を開始しました。“動く会議室”をコンセプトに、車窓にプレゼン映像などを投影できるようにし、移動時間の車室空間について検証します。

ソフトバンク子会社のBOLDLY(ボードリー)は公道での自動運転バスと、ヘルスケアテクノロジーズが提供するヘルスケアアプリを組み合わせた実証実験を愛媛県伊予市の協力で行うと発表しました。利用者の健康意識を高める機会を創出しつつ、外出意欲を促進します。

海外では、中国の広州汽車集団が車載電池を手がける新会社を設立すると発表しました。109億元(約2200億円)を投資し、広東省広州市に独自のバッテリー技術を活用した車載電池の工場を新設します。年内に着工し、生産能力は26.8GWhを計画しています。

BMWは、開発中の燃料電池車(FCV)「BMW iX5 Hydrogen」向けの燃料電池を、ミュンヘンにある同社のコンピテンスセンターで生産開始すると発表しました。今年末からテスト走行やデモンストレーションを行う予定です。iX5 Hydrogenはトヨタ自動車と共同開発しました。

ボッシュは、米国サウスカロライナ州の工場を拡張し、2億ドル(約280億円)以上を投じて燃料電池(FC)スタックの生産を開始すると発表しました。米国で発売される大型のFCトラック向けで、2026年の生産開始を計画しています。

シェフラーは、欧州で5000万ユーロ(約70億円)を投じ、ドイツ・ビュールの電動モビリティ開発・製造施設に新複合施設を増設すると発表しました。効率的なモーターの主力工場とする予定です。

 

 

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