<2021.5.20配信> 週間ブリーフ「トヨタがZFとモービルアイのADAS技術を採用、ステランティスと鴻海が合弁会社 ほか」


自動車部品大手の独ZFと米インテル傘下のモービルアイは、トヨタ自動車の複数の車両プラットフォーム向けにADAS技術を供給すると発表しました。ZFの中距離レーダーやカメラシステム、モービルアイの画像処理チップを提供し、システム統合を担います。

トヨタ自動車は、高級ブランド「LEXUS」のハイブリッド車(HV)と電気自動車(EV)を含む電動車の世界販売累計が4月末に200万台を達成したと発表しました。2021年中にはLEXUSとして初めてのPHEV量販モデルを導入します。

豊田自動織機は、米国の人工知能(AI)スタートアップ、サードウェーブオートメーションと、次世代の無人搬送車や自律移動搬送ロボットなどの自動物流車両と自動運転学習プラットフォームの開発で提携したと発表しました。

三井住友海上火災保険は、自動車向けサイバーセキュリティを手掛けるイスラエルのアップストリーム・セキュリティーに出資し、業務提携したと発表しました。コネクテッドカーが普及するなかで、サイバーセキュリティ技術を活用した商品・サービスの開発を目指します。

LINEは、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Azure」を活用し、全国各地のAzureパートナーとともに、MaaSの普及拡大を支援する共同プロジェクトを開始しました。新たな顧客体験の提供と、身近で簡単なMaaSの実現を目指します。

NTTグループとカナダのエドモントン国際空港海外交通・都市開発事業支援機構は、スマート交通プロジェクトの開発を共同で実施することに合意しました。需要予測データを基に、空港や周辺施設で運行を効率化したオンデマンドバスの実証実験を行います。

海外では、欧米の自動車大手ステランティスと台湾の鴻海精密工業が、コネクテッドカーのデジタルコックピット開発で合弁会社「モバイル・ドライブ」を設立すると発表しました。インフォテーメント、クラウドサービスを組み合わせた車載端末の開発を目指し、他の自動車メーカーへの供給も視野に入れます。

また、鴻海は新興EVメーカーの米フィスカーと正式に提携したと発表しました。2023年までに米国に工場を建設し、3万ドル(約330万円)以下のEVを生産する計画です。

フォード・モーターは、主力ピックアップトラックのEV版「F-150 Lightning」を発表しました。同社のEV戦略の軸となるモデルで、航続距離は電池容量によって370km、480kmのモデルを準備。2022年春の生産を予定しています。また、フォードは韓国SKイノベーションと米国内にEV用バッテリーを生産する合弁会社を設立することで合意したと報じられています。

韓国の現代自動車グループは、米国でのEV生産拡大へ向けて2025年までの5年間に74億ドル(約8100億円)を投資すると発表しました。アラバマ州の工場でEVを生産する予定で、燃料電池車(FCV)やスマートモビリティ・ソリューションなどにも投資します。

インドネシアでは、配車サービス大手ゴジェックが、ネット通販大手のトコペディアと経営統合すると発表しました。新会社名は「GoToグループ」とし、カーシェアリングや金融、オンラインショッピング、配送など多岐にわたるサービスを手掛けます。

 

 

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