<2025.9.1配信> 週間ブリーフ「いすゞが自動運転専用テストコースを北海道に新設、BYDがマレーシアにEV組み立て工場建設へ ほか」


いすゞ自動車は、自動運転レベル4トラック・バスの早期実用化のため、北海道試験場の敷地内に、自動運転専用テストコースを新設すると発表しました。2027年9月に本格的な稼働開始を計画。将来的には自動運転スタートアップなど、いすゞグループ外の企業・組織が利用できるよう開放します。

スズキは、同社初の電気自動車(EV)「eビターラ」の出荷をインドで開始したと発表しました。インドのグジャラート工場で生産し、欧州をはじめ日本を含む世界各国へ供給します。また、スズキ東芝デンソーが出資し、車載電池を製造するTDSGもストロングハイブリッド車用電池の出荷を開始しました。

ホンダは、10月に開幕する「ジャパンモビリティショー2025」の出展概要の第一報を発表しました。2026年にグローバル市場への投入を予定しているEV「Honda 0(ゼロ)シリーズ」を出展するほか、「ホンダジェット」の実物大モックアップモデルなどを展示します。

ホンダとライドシェア大手の米ウーバーテクノロジーズが提携すると日経新聞が報じています。安全技術や運行データを組み合わせ、運転手の事故を防ぐ教育システムを開発するとしています。

ソニー・ホンダモビリティホンダ米国法人は、米国カリフォルニア州新車ディーラー協会(CNCDA)からEV販売に州法違反があるとして提訴されました。EV「アフィーラ」を消費者に直接販売するのは州法違反だとしています。

ヤマト運輸と北海道の奥尻島は、集配用ワゴン車両を活用した客貨混載型の公共ライドシェアの実証運行を開始しました。ヤマトのドライバーが日中業務の空き時間を活用し、客貨混載で運行します。新たな交通手段として「交通空白」解消を目指します。

コーナン商事と自動運転開発のT2は共同で、ホームセンター「コーナン」で取扱う商品を自動運転トラックで幹線輸送する実証を、関東ー関西の高速道路一部区間で開始すると発表しました。レベル2自動運転トラックを使い、持続可能性を検証します。

東京都八王子市では、自動運転レベル2で実証実験中だったバスが道路左側の歩道に乗り上げ、街路樹に衝突する事故がありました。この事故で、乗客複数人が軽傷を負いました。

海外では、中国の比亜迪(BYD)がマレーシアでEV組み立て工場を建設すると発表しました。輸入した部品を組み立てる「コンプリート・ノックダウン(CKD)」方式の工場で、2026年に生産を開始します。マレーシアでは既にEVを販売していて、EVを手ごろな価格にするための戦略としています。

また、BYDはタイ東部の工場で生産したEVを欧州向けに出荷開始しました。第一弾として、ドイツやベルギーなどへ小型EV「ドルフィン」900台超を出荷。欧州の追加関税を避ける狙いです。

自動運転開発の中国ウィーライドは独ボッシュと共に、ワンステージ・エンドツーエンドADASソリューションン「WePilot AiDrive」を発表しました。センシングと意思決定という2段階のプロセスを1段階のアーキテクチャに統合し、人間の運転手に近づけます。

米国では、自動運転開発の米Nuro(ニューロ)が、新たな資金調達ラウンドで2億300万ドル(約300億円)を調達したと発表しました。既存株主の米ウーバーテクノロジーズに加え、米エヌビディアなどが出資しています。

欧州では、独メルセデス・ベンツと独BMWがエンジンで提携することで協議していると、ドイツのマネージャー・マガジンが報じました。メルセデスは幅広い車種にBMWの新しい4気筒ガソリンエンジンの供給を受けることを協議しているとしています。

欧州ステランティスは自動運転レベル3を搭載した「オートドライブ」の実用化を棚上げしたと、ロイター通信が報じています。高額なコストがかかるうえ、技術的課題や消費者ニーズに関わる懸念があるためとしています。

 

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