<2025.7.11配信> 週間ブリーフ「日産が鴻海と協業を検討、吉利グループのZeekrが初のPHV投入へ ほか」


日産自動車は、台湾・鴻海精密工業と電気自動車(EV)分野での協業に向けて協議を始めたと、日経新聞など各メディアが報じています。神奈川県横須賀市の追浜工場の共同利用を検討しているとされます。

また日産自動車は、米国で予定していたEVの生産を延期する方針であることも報じられています。延期するのはミシシッピ州の工場で予定していたSUV2車種。米国のEV購入への税額控除の廃止の影響です。

日産自動車は、社債発行により総額約8,600億円を調達すると発表しました。将来の電動化やSDVなどの新しい商品・技術の開発資金として2030年までに活用します。

マツダは、現行ラインアップでの最量販車種となるSUV「CX-5」を全面刷新し、欧州で公開しました。強化・拡充した通信機能やアプリ、進化したADASなどを搭載し、マイルドハイブリッド・モデルを用意します。欧州では2025年末、その他の市場では2026年中の発売を予定しています。

マツダは、首都圏機能強化の一環として、東京都港区の麻布台ヒルズに「マツダR&Dセンター東京」を開設したと発表しました。知能化に機動的に対応するためにソフトウェア領域の開発機能を強化します。

スズキは、同社初の量産EVとなる新型SUV「e ビターラ」を国内で公開しました。欧州を皮切りにインドなど世界各国の国と地域で販売予定で、今年度中に日本への導入を予定しています。

パナソニックホールディングスは、米中西部カンザス州に新設したEV向け電池工場の生産計画を見直すと、日経新聞などが報じています。2026年度末に生産能力約30GWhのフル生産を目指していましたが、主要顧客の米テスラの販売不振などもあり先送りします。

蓄電池事業のパワーエックスは、メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本との業務提携に基づき、高出力EV充電ネットワークの第1号拠点を千葉市内の公園駐車場内に開設したと発表しました。最大出力150kWの公共用充電サービスを提供します。

地域交通インフラのWill Smartは、NTTドコモと業務提携し、カーシェア事業で連携すると発表しました。Will SmartのモビリティDXプラットフォーム内の機能と、NTTドコモのカーシェア・レンタカー統合プラットフォームを連携させます。

川崎市は、自動運転バスのレベル4実装を目指し、いすゞ自動車の国産大型バス「ERGA」の1台を新たに導入したと発表しました。昨年導入した中型バス「Minibus2.0」1台に加えて実証し、2027年度のレベル4実現を目指します。

海外では、中国の浙江吉利控股集団傘下の高級ブランド「Zeekr」が、初のプラグインハイブリッド車(PHV)向けシステムを開発したと発表しました。今年投入するフルサイズSUV「X9」に搭載し、航続距離は1000km以上、EVモードのみでも380kmです。

中国で、欧州ステランティスと中国・広州汽車集団による合弁「広汽フィアット・クライスラー(FCA)」が破産しました。広汽FCAは販売に苦戦し、2022年に破産申請すると発表していました。

ステランティスは米国の顧客へ向けて、OTAアップデートや車両診断、音声アシスタントなど様々なサービスを2種類の段階で提供する新しいコネクテッドカー・サービスを開始すると発表しました。ジープ、フィアット、ダッジ、ラムの各ブランドで提供します。

テスラは、米国テキサス州オースティンで限定的に開始した自動運転タクシー・サービスを、カリフォルニア州とアリゾナ州にも展開する計画を示しました。また、テスラは来週、ムンバイにインド初のショールームをオープンしてインド市場に本格参入すると、ロイター通信などが報じています。

テスラのイーロン・マスクCEOはソーシャルメディアXへの投稿で、来週にはテスラ車で対話型AI「Grok(グロック)」が利用できるようになるとしました。グロックは、マスク氏が立ち上げたxAIが開発しています。

 

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