<2023.4.14配信> 週間ブリーフ「ホンダが韓国ポスコと包括提携を検討、テスラが上海に大型蓄電池工場を新設へ ほか」


ホンダは、鉄鋼大手の韓国ポスコ・ホールディングスとEV向けの電磁鋼板やバッテリー材料の調達、リサイクルなどにおける包括的パートナーシップの検討を開始したと発表しました。電気自動車(EV)の普及を見据え、提携を強化します。

また、ホンダヤマト運輸と、2024年春に発売を予定している新型軽商用EVの集配業務における実用性の検証を実施すると発表しました。軽バン「N-VAN」をベースとしたテスト用車両3台を使い、今年6月から3カ月間実施します。

トヨタ自動車は、高級車「クラウン」の新型3車種を発表し、そのうちセダンでは燃料電池車(FCV)モデルを追加しました。今年秋ごろの発売で、「MIRAI(ミライ)」以来のFCVとなります。

経済産業省は量子コンピューターの性能向上とクラウドでの利用拡大に2023年度からの5年間で42億円を助成すると発表しました。東京大学トヨタ自動車などで構成する産学協議会に助成し、自動車分野では自動運転開発などに役立てられるとみられます。

三菱自動車は、香川県の百十四銀行と、カーボンニュートラル実現に向けた協業を始めたと発表しました。三菱自動車のEVを銀行の顧客基盤に紹介してもらうほか、サプライチェーン全体で脱炭素化に取り組みます。

日産自動車日立ビルシステムは、V2Xシステム普及に向けた協創の一環で、軽EV「サクラ」からビルのエレベーターに給電する実証実験を行い、バッテリー残量10%まで、14時間56分の連続稼働を達成したと発表しました。

住友商事は「EV×エネルギーマネジメント」のサービスを提供する新会社Hakobuneを設立したと発表しました。企業に対して従業員向け通勤用EV、職場充電設備(WPC)、太陽光発電サービスをサブスリプション方式で一括提供します。

海外では、韓国の現代自動車グループが、2030年までに韓国内のEV分野に24兆ウォン(約2兆4200億円)を投資し、EVメーカーとして世界のトップ3に入る目標を発表しました。EVを31車種に拡大し、世界の年間生産台数は364万台まで拡大する計画です。

テスラは中国・上海市に大型蓄電システム「メガパック」を年間1万台生産できる工場を建設すると発表しました。米カリフォルニア州のメガパックの工場と同規模で、2024年春頃に生産を始める予定です。

フォード・モーターはカナダのオンタリオ州の工場を18億カナダドル(約1800億円)を投じて改修し、EVを生産すると発表しました。車両生産とバッテリーパックの組立て事業を含み、2025年に生産を開始する予定です。

ゼネラル・モーターズは、リチウム抽出・精製の技術を持つ新興企業、米EnergyXに5000万ドル(約66億円)を投資すると発表しました。EV向けリチウムの長期安定確保が目的です。

欧州では独ZFが小型商用車向け電動パワートレイン「CeTrax lite」を、ドイツで生産開始したと発表。ラストワンマイル貨物輸送向けに設計され、いすゞ自動車の「ELF EV」に初搭載されます。

フォルクスワーゲンは、主力EV「ID.」ファミリーの新型車に搭載する、効率と性能を高めたEVパワートレインを発表し、2023年中に新車に搭載予定としています。

ルノーと新興バッテリーメーカーの仏ベルコル(Verkor)はEV向け高性能バッテリーの供給で長期契約を結んだと発表しました。

中国では、吉利汽車傘下の高級EVブランド「Zeekr」が小型電動SUV「Zeekr X」を発売しました。ドイツ車が優勢な中国の高級車市場でシェア拡大を目指します。

中国の比亜迪(BYD)は、深セン本社で開催された技術発表イベントで新しいインテリジェント車両制御技術を発表し、「王朝」「海洋」シリーズなどに搭載するとしました。

 

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