ホンダは2020年代後半をめどに、高速道路を法定速度以下で走行すれば自動運転レベル3が安全に作動する技術の確立を目指すと発表しました。ホンダは2021年に渋滞時などに自動運転レベル3で走行できる「Honda SENSING Elite」を導入していましたが、技術を進化させます。
また、ホンダは「CR-V」をベースとした新型の燃料電池車(FCV)の生産を2024年から米国オハイオ州で開始すると発表しました。家庭や街中で充電できるプラグイン機能を搭載するとしています。
日産自動車は、ミニバンの「セレナ」をフルモデルチェンジし、ハイブリッド車(HV)のe-POWERモデルを来春発売すると発表しました。最上位グレードには、ミニバンでは初めて高速道路でハンズオフ可能なADAS機能「プロパイロット2.0」を標準搭載します。
日産自動車は、車載電池会社のビークルエナジージャパンのINCJが保有する全株式を取得し、買収が完了したと発表しました。また、日産は、長期的な電動化戦略やカーボンニュートラル実現へのプロジェクトの支援に活用される、みずほ銀行をアレンジャーとする2000億円のグリーンローン契約を締結しました。
ヤマハ発動機と自動運転ソフト開発のティアフォーが設立したeve autonomy(イヴオートノミー)は、工場や倉庫など公道以外を対象とした自動搬送サービス「eve auto」の提供を開始すると発表しました。自動運転EVによる自動搬送の商用サービスは国内で初めてとしています。
また、ティアフォーは、安全な自動運転システムを効率的に開発することを目的としたデジタルツイン指向の自動運転シミュレーターをオープンソースで公開しました。
超小型EV車両の製造・販売を行うFOMMと、AIやIoT関連のソリューションを提供するWill Smartは協業し、バッテリー交換式EVとその交換インフラの管理・運用の仕組みづくりを進めると発表しました。
海外では、仏ルノーと、航空機メーカーの欧州エアバスが、次世代バッテリーの研究開発で提携すると発表しました。EV長距離走行に向けてエネルギー貯蔵関連技術の開発を進めるほか、ハイブリッド型の航空機の実現にもつなげたいとしています。バッテリーの軽量化などにも取り組みます。
独BMWグループは、ハンガリーの車両工場内に、次世代EV向けの高電圧バッテリー組み立て工場を建設すると発表しました。工場全体に20億ユーロ(約290億円)を投資し、500人を追加で雇用。新型電池は航続距離、充電時間とも30%向上するとしています。
独メルセデス・ベンツと独ボッシュは、両社が共同開発した自動バレーパーキング技術がドイツ連邦陸運局(KBA)に承認されたと発表しました。シュツットガルト空港で商用化され、2022年7月以降に生産された「EQS」「S-Class」で利用できます。
韓国の現代自動車グループは、韓国の電池大手SKオンから北米でEV用電池の調達を拡大する契約を締結したと発表しました。2025年以降の生産に向け、両社で合弁工場建設などを協議します。現代自動車は主力EV「アイオニック」シリーズなどで既にSKオンから電池供給を受けています。
米テスラは初のEVトラックとなる「Semi」の納車を開始し、1号車は食品・飲料メーカー大手の米ペプシコに引き渡されました。感染症の影響などで、当初の予定より3年ほど遅れました。
ベトナムの自動車メーカー、ビンファスト(VinFast)は米国向けにEVの輸出を開始し、ベトナム北部の港で999台のSUVのEV「VF8」を船積みしました。年内に欧米向けに5千台を輸出する予定です。