<2021.9.9配信> 週間ブリーフ「ホンダがクルーズ・GMと自動運転の実証実験へ、ミュンヘン国際自動車ショーが開幕 ほか」


トヨタ自動車は、2030年までに電気自動車(EV)など電動車向けの車載電池の研究開発や増産に1兆5千億円を投じると発表しました。1台当たりの電池コストを半分以下にすることが目標です。また、開発中の全固体電池を搭載した車両で試験走行していることも明かしました。

ホンダは、米ゼネラル・モーターズ(GM)・子会社GMクルーズと共同で、国内で展開予定の自動運転モビリティサービス事業に向け、自動運転の実証実験を9月中に開始すると発表しました。栃木県内のホンダ施設に拠点を新設し、自動運転車両「クルーズAV」による公道走行を実施します。

また、ホンダGMと提携関係をさらに深め、EVでプラットフォームや部品の多くを共通化する方針と報じられています。

日産自動車早稲田大学は、電動車用のモーター磁石からレアアース化合物を高純度で効率良く回収するリサイクル技術を共同開発したと発表しました。2020年代中頃の実用化を目指しています。

ソニーは、業界で初めて、車載LiDAR向け積層型SPAD距離センサーを商品化すると発表しました。小型で高精度かつ高速な測距を実現し、自動運転・ADASの認識性能向上に貢献するとしています。

海外では、ドイツで「ミュンヘン国際自動車ショー(IAA Mobility)」が開幕し、欧州メーカーを中心に多くのEVやコンセプト車などの発表がありました。

フォルクスワーゲン(VW)は、2025年に2万ユーロ(約260万円)前後で発売を予定している小型EVコンセプト車「ID.LIFE」を公開。また、ミニバンEV「ID.BUZZ(バズ)」をベースに、米アルゴAIと共同開発した自動運転車両を使い、2025年にドイツで自動運転車の商用サービスを始めることも発表しました。

BMWは、すべてがリサイクル可能な素材で作られたコンセプト車「i Vision Circular(ビジョン・サーキュラー)」を公開。トヨタ自動車と共同開発した燃料電池車(FCV)「iX5 Hydrogen」も初披露しました。また、独メルセデス・ベンツは「G-Class」「E-Class」相当のEVモデルを公開しました。

中国の長城汽車はEVブランド「欧拉(ORA)」の小型EVを出展し、欧州に投入すると発表。米インテル傘下のモービルアイは、ドイツのモビリティーサービス大手Sixt SEと提携し、ミュンヘンでロボットタクシーの試験サービスを開始すると発表しました。また、欧州ヒア・テクノロジーズは、HD Live Mapがメルセデス・ベンツのレベル3自動運転「DRIVE PILOT」に採用されたと発表しました。

米国では、フォード・モーターが、米アップルの自動運転プロジェクト「Project Titan」を率いていた責任者を採用したと発表しました。また、フォードやBMWが投資するバッテリー開発企業Solid Power(ソリッドパワー)が、固体電池の生産に向けてコロラド州の工場を拡張していると報じられています。

燃料電池(FC)大型トラックを手掛ける米ニコラは、独ボッシュと燃料電池のパワーモジュールの供給を受けることで合意しました。二コラは、パワーモジュールを活用して燃料電池を製造し、開発中のFCトラック2モデルに搭載します。

韓国の現代自動車は、今後、商用車をすべてEVと燃料電池車(FCV)にすると発表しました。小型の配送車はEV、大型車両はFCVを中心に展開する予定です。

 

 

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