<2020.8.13配信> 週間ブリーフ「豊田通商がトヨタ本社工場でV2G実証実験、GMがキャデラックのEV発表 ほか」


 豊田通商トヨタ自動車の本社工場で、再生可能エネルギーを一括制御する仮想発電所(バーチャルパワープラント)とビークル・トゥ・グリッド(V2G)の実証実験を行うと発表しました。豊田通商が出資する米ヌービー社の制御システムを、トヨタのエネルギーマネジメントシステムに接続し、「プリウスPHV」20台を蓄電池として活用します。

 スズキ富山県朝日町博報堂は、同町で地域住民の移動をサポートするMaaS実証実験を行うと発表しました。町が提供する公共交通サービス「ノッカルあさひまち」として、スズキの軽自動車と博報堂が開発中のMaaSシステムを使用し、最終的に自家用車を使った住民同士の送迎を目指します。

 横浜市と相鉄バス、群馬大学は、IoT等による新ビジネス創出を促進する「I▫TOP横浜」の路線バス自動運転プロジェクトの一環として、日本初となる大型バスによる運転席無人、遠隔監視・操作での自動運転の実証実験を行ったと発表しました。

 東京大学ソフトバンクソフトバンクグループヤフーは、人工知能(AI)の研究機関「Beyond AI 研究推進機構」を設立し、共同研究を始めました。ソフトバンクなどが、今後10年で最大200億円を拠出。MaaSやスマートシティー、医療などの分野で事業化を目指します。

 高速バス大手のWILLER(ウィラー)信州大学は、長野県内市町村における地域毎の課題解決のためのMaaSソリューションを提案することを目的に共同研究を開始しました。

 東芝デバイス&ストレージは、画像認識プロセッサー「Viscont4」が中国の自動車部品大手の浙江亜太機電公司(APG)のADASソリューションに採用されたと発表しました。海外メーカー向けに量産されるのは初めてで、今後のADAS・自動運転の拡大に伴い、市場への浸透を目指します。

 米国では、ゼネラルモーターズ(GM)がキャデラックブランドの電気自動車(EV)SUV「LYRIQ(リリック)」を発表しました。GMが開発した「Ultium(アルティウム)」バッテリー・プラットフォームをベースにし、一度の充電で300マイル(約480km)以上走行。ハンズフリーの自動運転システムなども搭載します。2022年から23年の発売予定とされています。

 韓国・現代自動車は、自動車部品大手の米アプティブと3月に設立した自動運転技術開発の合弁会社の名称を「Motional(モーショナル)」と発表しました。同社ではレベル4の自動運転システムを開発し、2022年の市場投入を目指します。

 英国では、日産自動車が、電力大手の独E.ON(エーオン)と共同で、V2Gの実証実験を開始しました。英国クランフィールドの日産ヨーロッパ・テクニカルセンターで、「リーフ」と商用EVバン「e-NV200」、V2G充電器20台を使い、英国の送電網とで電力を供給し合う実証実験で、英国政府の支援も受けています。

 配車プラットフォームを手掛ける米Ridecell(ライドセル)は、トヨタ自動車がスウェーデンで展開しているカーシェアリングサービス「KINTO Share」に配車プラットフォームを提供すると発表しました。

 

 

 

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