<2020.6.25配信> 週間ブリーフ「日産が中国メーカーと電池を共同開発検討、ダイムラーとBMWが自動運転の共同開発中止 ほか」


 日産自動車は、中国の電池メーカー、欣旺達電動汽車電池(Sunwoda)と「e-POWER」車両に搭載する次世代型バッテリーの共同開発について検討を開始することで合意したと発表しました。バッテリーの生産技術の開発についても検討し、2020年末までの最終合意を目指します。

 また、日産自動車は「e-POWER」を搭載した新型SUV「キックス」を今月発売開始すると発表しました。同社10年ぶりのブランニューモデルとなる新型車で、自動運転技術や電動化の中核と位置付けています。

 日本の急速充電規格CHAdeMOを推進するチャデモ協議会は、中国の業界団体と調整していた最大出力900kwの次世代規格について大筋が固まったと発表しました。年内の最終策定を目指します。

 GSユアサは同社の車載用リチウムイオン電池がトヨタ自動車の新型ハイブリッド車(HV)「ハリアー」に採用されたと発表しました。ホンダと共同出資するグループ会社、ブルーエナジーが製造しています。

 タクシー配車アプリを運営するDiDiモビリティジャパンは群馬県や青森県など全国11県と、その他国内の広いエリアでサービスを中止すると発表。7月中旬からアプリ利用料を徴収することも発表しました。感染症拡大の影響ででタクシー利用が減ったことを受けて、経営改善を目指します。

 ソフトバンクは、モビリティサービスのアプリと旅行予約プラットフォームを相互接続するスタートアップ、英スプリットグループ(Splyt)に出資したと発表しました。ソフトバンクのグループ会社やパートナーとの連携を進め、通信以外の領域で事業拡大を狙います。

 独ダイムラーと独BMWは昨年から進めていた自動運転技術の共同開発を一時中断すると発表しました。今後はそれぞれ独自に開発を続け、将来的に共同開発を再開する可能性もあるとしています。

 また、ダイムラーの高級車部門メルセデス・ベンツは、半導体大手の米エヌビディアと提携し、次世代の自動運転技術を共同開発すると発表しました。「NVIDIA DRIVE」プラットフォームをベースにした技術を2024年以降に発売する車種に搭載します。

 米アップルはiPhoneをクルマのデジタルキーとして使用できる機能を発表し、BMWが最初の搭載するメーカーになるとしました。BMWは7月の生産車両からデジタルキー機能を搭載するとしています。

 米フォード・モーターは2020年後半に米国で発売する「Mustang Mach-E」に高速道路をハンズフリーで自動運転できるシステムを採用すると発表しました。無線によるOTAアップデートなどで提供される予定です。

 中国では、中国工業情報省が、新エネルギー車(NEV)の普及に向けた管理規則を来年1月に改定し、HVの扱いを新たに「低燃費車」の区分を設定してガソリン車より優遇する方針と報じられています。トヨタ自動車などHV技術に強みを持つ国内自動車メーカーには有利とみられます。

 

 

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