<2018.9.13配信> 週間ブリーフ「ルネサスが米IDTを買収、メルセデスベンツが完全自動運転EVの新コンセプト ほか」


 半導体大手ルネサスエレクトロニクスは11日、同業の米インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(IDT)を約67億ドル(約7330億円)で買収すると正式に発表しました。車載センサーデータの伝送などに強いIDT買収により、成長するコネクテッドカー・自動運転分野でのポジション強化を狙います。

 経営再建中のパイオニアは、自動車産業向けファクトリーオートメーション(FA)事業の連結子会社・東北パイオニアEGを109億円でデンソーに売却すると発表。また、香港を本拠とする投資ファンドのベアリング・プライベート・エクイティ・アジアから250億円の融資を受け、500~600億円の出資を受けて筆頭株主として迎え入れることが分かりました。

 米配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズは、名古屋市でタクシー大手フジタクシーグループと提携し、スマートフォン・アプリを使ったタクシー配車サービスを開始しました。ウーバーが国内でタクシー配車に本格参入するのは初めてです。

 タクシー国内最大手の第一交通産業は、配車サービス最大手の中国・滴滴出行と今秋に大阪府内でタクシー600台の配車サービスを始めると発表。東京、京都などその他の地域での導入も検討します。

 日産自動車東京都練馬区と、大規模災害時に、日産系販売店が配置している電気自動車(EV)の無償貸し出しや避難拠点の電源としてEVを活用するなどの災害時支援を盛り込んだ協力協定を締結したと発表しました。

 デンソーは、スタートアップで高性能半導体技術を持つ米シンクアイに追加出資したと発表。また、マツダは同社初となるディーゼルエンジンをベースとしたハイブリッド車(HV)を2020年をめどに欧州と日本に投入する方針を固めたと報道されています。

 独メルセデスベンツは完全自動運転EVの新しいコンセプトカー「Vision Urbanetic」を公開。自動運転システムが搭載された土台車両に、使用目的に合わせて貨物モジュールや乗客モジュールを載せ換えて使う仕様で、未来の貨物・旅客輸送のアイデアを示しました。

 独BMWは最新の音声アシスタントを搭載した次世代コネクテッドシステム「BMW Intelligent Personal Assistant」を2019年3月から導入すると発表。人工知能(AI)を活用して性能を継続的に向上させることが特徴です。

 欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は米ミシガン州の性能試験場に自動運転車や先進安全技術の開発や試験用施設を新設するため、3000万ドル(約33億4000万円)以上を投資したと発表しました。

 音声認識技術の米ニュアンス・コミュニケーションズは、感情を読み取るAI開発のスタートアップ、米アフェクティバと自動車向け感情認識システムを共同開発すると発表。また、米テスラのライバルとされる中国のEVメーカー、NIO(上海蔚来汽車)はニューヨーク証券取引所に上場しました。

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