<2023.3.3配信> 週間ブリーフ「ホンダが電池リサイクルで米企業と協業、テスラが次世代EVの製造コスト半減へ ほか」


ホンダは、バッテリー資源のリサイクル技術に強みを持つ米アセンド・エレメンツ(Ascend Elements)と協業すると発表しました。アセンド・エレメンツが再資源化するニッケルやコバルト、リチウムなどの資源を安定調達し、北米の電動車向けバッテリーサプライチェーンで活用します。

また、ホンダと韓国LGエナジーソリューションの電池生産合弁会社L-H Battery Companyは、米国オハイオ州の予定地で工場建設を開始したと発表しました。2025年中に量産を始め、北米で生産・販売される電気自動車(EV)向けに供給予定です。

日産自動車は、電動化戦略を加速させる取り組みを発表し、2026年度の欧州の電動車販売比率を、従来75%から98%に引き上げると発表しました。同年度のグローバルでも従来の40%から44%以上へと上方修正しました。また、米国テネシー州の部品工場に2億5000万ドル(約340億円)を投じ、EV部品の現地調達率を高めることも発表しました。

日産自動車は中国江蘇省蘇州市で、傘下の日産モビリティサービスが3月上旬から約半年間、自動運転ロボットタクシーの実証実験を行うと報じられています。日産・ルノー・三菱自動車連合が出資する文遠知行(ウィーライド)が技術協力します。

トヨタ自動車の子会社ウーブン・プラネット・ホールディングスは、静岡県裾野市で建設中のスマートシティ「ウーブン・シティ」について、2024年夏に第1期の建物が完成予定で、2025年の一部実証開始に向けて準備を進めると発表しました。

BMWの日本法人は、BMWグループの英国プレミアムブランドMINIのEVコンセプトカー「コンセプト・エースマン」を日本で初公開しました。クロスオーバータイプで、内装に革製品を使わず、持続可能性を意識したモデルです。

トヨタ自動車デンソーなどが出資し、最先端半導体の国内生産を目指すラピダスは、新たに建設する半導体工場の予定地として、北海道千歳市を選定したと発表しました。2025年に試作ライン、2020年代後半に量産ラインの立ち上げを目指します。

物流スタートアップのHacobuと、BIPROGY(旧・日本ユニシス)は資本業務提携し、両社のトラック予約受付サービスを統合するほか、物流デジタルトランスフォーメーション(DX)で協業すると発表しました。

海外では、米テスラが投資家向けイベントを開き、メキシコ北部に世界5カ所目となるEV新工場を建設すると発表しました。新工場では新たな組立方式を採用し、新プラットホームも開発していることも明かしました。新方式により、数年後にEVの製造コストを現在の半分以下にする計画です。

フォード・モーターは、次世代の自動運転支援システムの開発を手がける子会社「Latitude AI」を設立したと発表しました。運転中にハンドルから手を放し、道路からも目を離すことが可能な自動運転支援システムなど、早期に実現可能と見込まれる技術の開発を目指します。

また、フォード米郵政公社(USPS)から9250台の商用EVバン「E-Transit」の発注を受け、2024年末までに納入すると発表しました。

ルノーは、中国の浙江吉利控股集団と設立する、新たな駆動装置を開発・生産する新会社に、サウジアラビア国営石油会社のサウジアラムコが出資すると発表しました。アラムコの資金は燃費向上や水素技術の開発に役立てられます。

独フォルクスワーゲン(VW)グループのソフトウエア開発子会社CARIAD(カリアド)は、スペインで開催された見本市「MWC」でデジタル戦略を発表し、グループ独自の車載アプリストアを開発し、VWグループ4000万台に導入すると発表しました。まずは今年夏にアウディの車両から導入します

中国では、浙江吉利控股集団が、新しい高級電動車ブランド「吉利銀河(ジーリーギャラクシー)」を発表しました。2025年までに高級EVを3モデル、ハイブリッド車(HV)4モデルを発売する計画です。

 

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