<2023.1.6配信> 週間ブリーフ「ホンダとソニーグループが新EVブランド名を発表、メルセデスが欧米・中国などでEV急速充電網を整備 ほか」


ホンダソニーグループが共同出資するソニー・ホンダモビリティは、米国ラスベガスで開幕したテクノロジー見本市「CES」で、電気自動車(EV)のプロトタイプを公開し、EVブランドの名称を「AFEELA(アフィーラ)」にすると発表しました。車内で提供するゲームでは米エピックゲームズと、ADAS向けSoCなどでは米クアルコムと協業することも発表しました。

CESでは各自動車メーカーから、EVを中心に多数のコンセプト・モデルが発表されました。独フォルクスワーゲンは初のセダンタイプのEVで航続距離700kmの「ID.7」コンセプト車を公開。独BMWはインテリジェント・コンパニオン機能を備え、ボディカラーを変化させることができるセダンのコンセプトカー「i Vision Dee」を披露しました。

メルセデス・ベンツは、北米・欧州・中国などの主要市場で2030年までにEV向け急速充電器1万基を設置すると発表しました。北米では今年から設置を開始し、再生可能エネルギーの米MN8エナジー、EV充電ネットワークの米チャージポイントと協力します。

欧州ステランティスは、米アーチャー・アビエーションと提携拡大し、「空飛ぶ車」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)の製造を支援すると発表しました。アーチャーのeVTOLはパイロットと乗客4人を乗せることができ、2024年から製造する計画です。

ステランティス傘下のフィアットは、米マイクロソフトと共同開発したメタバースを使った「メタバースストア」のデモを実施しました。また、ステランティスのラムトラック・ブランドは、2024年に北米で発売予定のピックアップトラックEV「1500 Revolution」を公開しました。

ZFは、レベル4の自動運転が可能な次世代の電動シャトルバスを公開しました。最大22人の乗客を収容可能で、航続距離は最大128km。移動サービスを提供する米ビープ(Beep)と提携し、米国市場向けに投入します。

エヌビディアは、クラウドゲーム配信サービス「GeForce NOW」を車内エンターテイメントとして車載化すると発表しました。韓国の現代自動車や中国の比亜迪(BYD)、スウェーデンのポールスターの車両に搭載する計画です。

CES以外では、中国の比亜迪(BYD)が新たな高級ブランド「仰望(ヤンワン)」を発表しました。まずはプラグインハイブリッド車(PHV)のSUV「U8」など、2車種を発売する予定。価格は80万~150万元(約1600万~3000万円)としています。

中国インターネット大手の百度(Baidu)は、2023年に運転手不要の自動運転タクシー・サービスを拡大し、車両を200台追加すると発表しました。現在も中国の10都市以上で600台以上の自動運転タクシーを運行しているとされ、2030年には100都市に広げる計画です。

パナソニックホールディングス(HD)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、インドで電動車の運用を支援し、ラストワンマイル交通の利便性を高めるITシステム実証事業を開始しました。インドのデリー準州政府交通局と合意し、現地ETOモーターズと連携して実施します。

また、CESでパナソニックホールディングス(HD)は米国カンザス州の新工場を稼働させ、車載電池の生産能力を1.6倍に高めることを発表しました。

国内では、トヨタ自動車などが参画する商用車の技術開発会社、コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(CJPT)福岡県が、物流事業や公共交通機関、公用車での燃料電池車両(FCモビリティ)導入拡大などに共同で取り組むと発表しました。

このほか、日産自動車は仏ルノーと共同保有するハイブリッド車(HV)などの知的財産について、ルノーが設立するHV・エンジン車関連の新会社での利用を制限する方針を固めたと、日経新聞が報じています。

 

 

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