スズキ、SUBARU(スバル)、ダイハツ工業、日野自動車の4社は、トヨタ自動車、マツダ、デンソーの3社が共同で進める電気自動車の技術開発に参加することを決めました。4社はトヨタなどが9月に設立した「EVシー・エー・スピリット」へ技術者を派遣し、研究費も負担するとしています。各社が技術を持ち寄り、開発を加速させる構えです。
ホンダは中国・アリババ集団とコネクテッドカーを共同開発することが分かりました。車載端末に電子決済の機能を搭載し、車内で買い物などができる車の開発を目指します。アリババ集団の決済サービス「アリペイ」は中国で幅広く利用されています。
中国では配車サービス最大手・滴滴出行がブラジルの同業99を買収すると発表しました。また、ソフトバンクグループは米ウーバー・テクノロジーズに出資し、約15%の株式を取得すると報じられています。ソフトバンクは中国・滴滴出行、東南アジア・グラブ、インド大手オラなど世界の配車サービスに出資していて、世界で配車サービスのシェアを巡る争いが激しくなっています。
日産自動車はドライバーの脳波を測定し、次に行うハンドルやアクセルなどの操作を先読みして運転を支援する技術を開発したことを発表しました。来週1月9日に米国ラスベガスで開幕する家電見本市「CES 2018」に出展します。
「CES 2018」では自動車メーカー10社が新技術などを発表予定。トヨタ自動車のAI研究子会社、トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)は、新しい自動運転技術を搭載した新型研究車両「プラットフォーム3.0」を公開します。また、ホンダはコミュニケーションロボットのコンセプトモデル「3E-A18」を発表予定。このほかメルセデスベンツが新開発のインフォテインメントシステムを初公開するなど、多くの発表が注目されています。
また、CES期間中のラスベガスで、米配車サービスのリフト(Lyft)と、元デルファイの自動運転・ADAS部門が名称変更した米アプティブ(Aptiv)が完全自動運転タクシーを運行すると発表しています。
独ボッシュとコンチネンタルは、欧州デジタル地図大手HEREにそれぞれ5%出資すると発表。近く株主の独自動車メーカー3社から株式の一部を買い取ります。自動運転に必要な高精度地図づくりにドイツ自動車業界が連携を深めています。
独フォルクスワーゲン (VW)と韓国の現代自動車は、元グーグルやテスラの自動運転開発者らが立ち上げたスタートアップ、米オーロラ・イノベーション(Aurora Innovation)と自動運転技術開発で提携すると発表しました。
このほか、国内ではデンソーが京都大学発ベンチャー企業FLOSFIAと次世代のパワー半導体材料の車載応用に向けた共同開発を開始することを発表しています。