<2022.12.16配信> 週間ブリーフ「モビリティテクノロジーズがタクシーEV化プロジェクト、ホンダが米国でグーグル搭載のアコード発売へ ほか」


タクシーアプリ「GO」を運営するモビリティテクノロジーズは、「タクシー産業GXプロジェクト」を開始し、全国100のタクシー事業者に電気自動車(EV)導入・運用を支援すると発表しました。2031年までにトヨタの「bZ4X」、日産の「アリア」「リーフ」など最大2500台を提供し、エネルギーマネジメントシステムも構築する計画です。

パナソニック エナジーは、新興EVメーカーの米ルシード・グループ(Lucid Group)に車載用電池を複数年に渡り供給する契約を締結したと発表しました。ルシードの高級EV「Lucid Air」などに提供します。

トヨタ自動車は、タイの財閥チャロン・ポカパン(CP)グループと、バイオガスを活用した水素製造など、タイにおけるカーボンニュートラルの実現に向けた協力を検討していくと発表しました。また、同時期にトヨタはタイ法人設立60周年記念式典を開き、ピックアップトラックのEVコンセプトモデルも発表しました。

デンソーは経営説明会を開き、CASE領域や新事業を拡大させ、2035年には成長領域での売上を2021年度75%増の7兆円を目指すと発表しました。インバーターは年間生産台数1900万台を目指しします。一方で内燃製品は収束を進めるとしました。

トヨタ自動車デンソーソニーグループなどが出資し、次世代半導体の国産化を目指すラピダスは、米IBMと先端半導体の製造技術を共同開発するパートナーシップを締結したと発表しました。回路線幅2ナノメートルのロジック半導体の量産技術を確立し、ラピダスによる国内製造を目指します。

フォルクスワーゲン(VW)の日本法人は、東京・六本木の新車展示スペースで、ワーゲンバスなどの愛称で人気の「ID.Buzz」を展示しました。日本での展示は初めて。欧州での販売は始まっていますが、日本発売は未定です。

海外ではホンダの米国部門が、2023年に北米で発売する新型「Accord」に、米グーグルのアプリが使える「Google Built-In」をホンダ車として初めて採用すると発表しました。上級グレードの「Touring」では標準搭載されたGoogle Assistant、Google Maps、Google Playなどが統合された形で使えるようになります。

EV電池のリサイクルを手掛ける米レッドウッド・マテリアルズは、米国サウスカロライナ州で35億ドル(約4800億円)を投じて、同国内2カ所目の工場を建設すると発表しました。新工場ではリチウムイオン電池のリサイクルや車載電池部材の製造を行います。

メルセデス・ベンツは2024年から電動パワートレインシステムの世界的な生産ネットワークを強化するため、10億ユーロ(約1450億円)以上を投資すると発表しました。ドイツ国内やルーマニア、中国の工場で、バッテリーや電動駆動ユニットの製造・組立てなどに投資します。

中国の吉利汽車は、傘下のEVブランド「ZEEKR」が、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の申請を行ったと発表しました。ZEEKRは親会社の浙江吉利控股集団と立ち上げたブランドで、10億ドル(約1370億円)の調達を目指しているとされます。

中国の比亜迪(BYD)は、2023年1-3月期に高級ブランド「仰望(ヤンワン)」を投入すると報じられています。これまでBYDのEVは大衆車が中心でしたが、富裕層を開拓する狙いがあるとされています。

 

 

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