パナソニックと中部電力は、電気自動車(EV)の充電の集中を避けるなど、最適な充電管理システムの構築に向けた実証試験を開始したと発表しました。パナソニックはEV充電タイミングを制御する充電インフラソリューションを提供。中部電力は、充電優先順位を判定し必要な量を効率的に充電するEV充電スケジュールの開発を進めています。
パナソニックエナジーは、EV用リチウムイオン電池の負極材料である黒鉛について、北米でのサプライチェーン確立を目的に、カナダのNouveau Monde Graphite(NMG)と調達交渉を始めたと発表しました。
JR西日本とソフトバンクは、滋賀県内の専用テストコースで実施している、自動運転で隊列走行するバス高速輸送システム(BRT)の実証実験の様子を公開しました。今回は連節バス、大型バス、小型バスの3台の隊列走行を実施。両社は昨年10月から実証実験を重ねており、2020年代半ばの社会実装を目指しています。
国土交通省は、空飛ぶクルマの設計製造を手掛ける米ジョビー・アビエーションから開発中の機体について、型式証明申請を受け付けたと発表しました。同社にはトヨタ自動車も出資。国内で型式認証を得られれば、実用化へ一歩近づきます。
東海理化は、スタートアップのパスファインダーが手掛ける乗り捨て料金無料の片道専用レンタカーサービス「Simpway(シンプウェイ)」に、東海理化のデジタルキー技術を導入すると発表しました。車の鍵の解錠がスマホで操舵できるようになり、カギの受取の手間がなくなります。
機械商社アルテックは、トルコの商用車メーカー、KARSANがが製造する小型ノンステップ電気バスの欧州仕様車を輸入し、日本へ新規参入するための市場調査を開始したと発表しました。全長6m未満の小型ノンステップEVバスで、JR東日本傘下のジェイアールバス関東と協力して進めます。
海外では、フランスでパリ国際自動車ショーが開幕しました。独フォルクスワーゲン(VW)やトヨタ自動車などが参加を見送りましたが、欧州ステランティスは傘下の「ジープ」ブランドで欧州の新車販売を2030年に全てEV化する計画などを明かし、初EVとなるSUV「Avenger」を披露。仏ルノーはオフロード仕様のコンセプトEV「Renault 4EVER Trophy」を公開しました。
中国のEV大手、BYDは本格的に欧州への進出を宣言し、SUVモデルの「ATTO3」など3車種を展示。長城汽車も欧州へ注力する姿勢を見せ、PHVシリーズ「WEY」とEV「欧拉(ORA)」両ブランドで最新モデルを展示しました。
台湾では鴻海精密工業が、台北市内の技術発表会で、2023年から量産する初の市販EVでSUVタイプの「LUXGEN n7」を公開しました。これ以外にもピックアップトラックなどのEV試作車も披露しました。
米国では、独BMWが、サウスカロライナ州の工場でEV生産のため、17億ドル(約2500億円)を投じると発表しました。また、日産自動車と関係が深い中国の車載電池大手エンビジョンAESCグループと提携して電池の供給を受け、2030年までに6車種以上のEVを生産する予定です。
米アマゾンは、欧州の配送網の電動化を図るため、今後5年間で10億ユーロ(約1470億円)を投じると発表した。2025年までに配達用EVを1万台以上にするほか、大型EVトラックも1500台以上導入します。
自動運転開発の米ウェイモは、現在、サンフランシスコとアリゾナ州フェニックスで実施しているロボットタクシーサービスを、近くロサンゼルスで実施する予定であることを明かしました。