<2022.3.25配信> 週間ブリーフ「スズキがインドでEVと電池の生産に1500億円投資、テスラのドイツ工場が始動 ほか」


スズキは、インドで電気自動車(EV)とEV向け車載用電池の生産に約1500億円(約1044億ルピー)を投資すると発表しました。西部グジャラート州の工場をEV生産のために能力増強し、隣接地に電池工場を建設します。稼働時期はそれぞれ2025年と26年で、車両解体・リサイクル工場も建設します。

また、スズキは「空飛ぶクルマ」を開発するSkyDriveと事業・技術連携に関する協定を結んだと発表しました。コンパクトカーの製造・販売のノウハウを生かして空飛ぶクルマの社会実装を目指します。また、インドを中心とした海外市場開拓も推進します。

三菱自動車ディー・エヌ・エー(DeNA)は、物流車両、営業車、自治体の公用車、カーシェア・レンタカーなど商用EVにおけるコネクテッドカーの協業モデルの検討を開始したと発表しました。自動車メーカーのデータ主権は維持しつつ、車両データ管理や各種サービス連携はクラウド事業者が担う、水平分業型の産業構造の構築を目指します。

ENEOSトヨタ自動車は、静岡県裾野市でトヨタが建設を進めるウーブン・シティにおいて、CO2フリー水素の製造と利用を共同で推進する共同開発契約を締結したと発表しました。トヨタの子会社であるウーブン・プラネット・ホールディングスも含めて、水素利活用の取り組みを加速します。

ブリヂストンの米国子会社は、自動運転技術開発の米メイ・モビリティ(May Mobility)に出資すると発表しました。走行データを活用してタイヤの摩耗を予測したり、空気圧や温度を監視する技術などを提供し、自動運転走行に関する知見を獲得します。

三菱ふそうトラック・バスは、運送業向け運行管理システムを手掛けるドコマップジャパンと車両データの連携を開始すると発表しました。三菱ふそうのテレマティクスサービス「トラックコネクト」「バスコネクト」の一部機能をドコマップジャパンの動態管理ソリューションで提供するサービスを、2022年4月より開始します。

海外では、米テスラがドイツ・ベルリン郊外でギガファクトリーを開所し、同工場で最初に生産した車両を顧客に引き渡しました。工場は米国カリフォルニア州、中国・上海に続く3カ所目の拠点で、欧州では初めて。フル稼働すれば生産能力は年間50万規模とされています。

ゼネラル・モーターズ(GM)は自動運転子会社GMクルーズへの追加出資を発表しました。ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)が保有するクルーズ株をすべて取得する形で、出資比率を80%に引き上げます。GMは年内に米カリフォルニア州で無人タクシーの商業運転を開始する予定です。

欧米ステランティスは、韓国のバッテリー大手LGエナジーソリューションと合弁で、米国デトロイトの対岸カナダ・オンタリオ州ウインザーでEV向け電池工場を建設すると発表しました。投資額は41億ドル(約4900億円)で、生産能力は45GWh。2024年の稼働を目指します。

また、LGエナジーソリューションは、米国アリゾナ州に円筒型バッテリー工場を新設することも発表しました。合弁も含めて北米での同社電池工場は6カ所目。1兆7000億ウォン(約1700億円)を投資し、2024年に量産を予定しています。

フォルクスワーゲン(VW)は、2030年までに北米でEV推進や電池工場、部品サプライチェーンなどに71億ドル(約8600億円)を投資すると発表しました。米国で30年までに25車種以上のEVを販売する計画です。

また、VWの中国法人は、中国のコバルト材料メーカーの浙江華友鈷業、新エネ車事業を手掛ける青山控股集団と戦略提携しました。車載電池の材料確保・コスト削減を目指します。

 

 

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