トヨタ自動車は静岡県の富士スピードウェイで開かれた24時間耐久レースに、水素を燃焼させて動力とし、CO2をほぼ出さない水素エンジン搭載車で参戦し完走しました。水素のみを燃料にした車両のレース参戦は世界初で、「脱炭素」の新技術の可能性を示しました。
国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)は、自動車の安全性能を評価する自動車アセスメント(JNCAP)で、SUBARU「レヴォーグ」が2020年度の最高得点で「ファイブスター大賞」を受賞したと発表しました。カメラ・センサー技術を刷新した新世代アイサイトは予防安全性能で高い評価を得ました。
ホンダは、月額料金で新車を利用できるサブスクリプションサービス「楽らくまるごとプラン(楽まる)」を開始したと発表しました。期間は3、5、7年の3種類で、全国のホンダカーズ店で取扱っています。
日産自動車は英国で電気自動車(EV)向けバッテリー工場を建設する計画で、英国政府と交渉していると報じられています。
日立Astemoは、自動運転や先進運転支援技術による走行で、前後左右の不快な揺れや加速度を抑制し、快適な移動空間を実現するための高精度な軌道計画技術「Dynamics planning(ダイナミクス・プランニング)」のアルゴリズムを開発したと発表しました。
デンソーは、機器製造大手の米ハネウェルと、電動航空機用推進システムの事業で提携し、システムの開発・設計、生産、販売などで共同事業を開始すると発表しました。高効率なモーターとインバーターを組み合わせた電動推進ユニットを開発する計画です。
ゼンリンと日立製作所は共同で、長崎市における観光振興と地域活性化を目指し、観光型MaaSの実証実験に向けて協業すると発表しました。サービス基盤の開発に両社で取組み、ゼンリンの地図情報、日立のデジタルチケッティングなどの機能を組み合わせたアプリを開発します。
大日本印刷は、複数の交通手段・サービスが交わる場所に、交通情報などを配信するデジタルサイネージを設置し、地域の周遊を促進する交通結節点「DNPモビリティポート」を開発したと発表しました。
海外では、米フォード・モーターと韓国のSKイノベーションが、EVバッテリーの合弁会社「BlueOvalSK(ブルーオーバルSK)」を設立し、米国内で新たに電池工場を建設すると発表しました。2020年代半ばから年間約60GWhを生産する計画です。
また、フォードは、バッテリー開発を含む電動化に向けた2030年までの投資目標を従来の220億ドルから300億ドル(3兆2700億円)超に引き上げると発表。2030年までに世界の全販売台数の4割をEVにすることを目指します。
米テスラは、北米市場向けの主力モデル「モデル3」「モデルY」について、今月納入分からレーダーの搭載をしないことを明かしました。自動運転にレーダーは不要との考えから、新しいシステム「Tesla Vision」では「Autopilot」等の運転支援機能は、カメラと機械学習処理のみで提供されます。
また、テスラは中国市場で販売した車両から収集したデータを保存するデータセンターを中国国内に設置したと明らかにしました。自動車データの海外持ち出しを制限する当局の新規制に対応するためとみられています。
独ダイムラー・トラックは、2030年までに新車販売の6割をEVトラックか燃料電池(FC)トラックにすると発表しました。EVでは性能向上のために寧徳時代新能源科技(CATL)と提携を強化し、水素ステーション設置などでは欧州のロイヤル・ダッチ・シェルと提携します。
独BMWは、中国のEC大手アリババ集団と共同で、上海市にスタートアップ企業向けの支援施設を開設しました。コネクテッドカーやデジタル化、電動化などの領域でスタートアップを支援します。