日産自動車とDeNA、いよいよ無人自動運転開発車両による一般モニターを乗せた実証実験がスタート


日産自動車とディー・エヌ・エーは、無人運転車両を使った新交通サービス「Easy Ride(イージーライド)」の実証実験を2018年3月5日(月)より神奈川県横浜市のみなとみらい地区周辺で開始すると発表しました。

Date:2018年2月28日
この記事はclicccarより提供いただき掲載しています

 

 

この実証実験は、自動運転技術搭載車両に一般応募で集めたモニターを乗せ、日産グローバル本社から横浜ワールドポーターズまでの合計約4.5Kmのコースを往復運行するというものです。

将来的には無人の自動運転を目指していますが、現段階の実証実験ではドライバーズシートに運転手が座ります。これは、法規上乗らざるを得ないことと、緊急時の対応のためだそうで、実際に何事もなければ発進から信号機の赤青などの判断、歩行者の検知なども車両側が行ってくれるとのこと。

実証実験では、モニター参加者に目的地の設定や配車などの基本的なサービスだけでなく、移動だけにとどまらない「Easy Ride」の強みという乗車体験を提供するそうです。目的地を専用モバイルアプリで設定する際、行きたい場所を直接指定する以外にも、「やりたいこと」を入力し、おすすめの候補地を表示、選択することも可能とのこと。

さらに、乗車中には走行ルート周辺のおすすめスポットや最新のイベント情報など約500件の情報、店舗などで使えるお得なクーポンを40件程度用意されているそうです。

また、走行中の車両の位置や状態をリアルタイムで把握する遠隔管制センターを設置し、両社の技術を融合させたシステムへの遠隔管制のテストも行うといいます。

そして、実験車両乗車後のモニター向けアンケートでは、乗降時や乗車中の体験についての評価や周辺店舗と連動したサービスの利用状況、実用化した場合の想定利用価格などについて情報を収集。得られた情報を、今後のサービス開発や実証実験に活用する予定だとしています。

なお、両社は本実証実験終了後に無人運転環境でのサービスの検討や運行ルートの拡充、有人車両との混合交通下での最適な車両配備ロジックや乗降フローの確立、多言語対応などの検証を進め、限定された環境でのサービスを経て、2020年代早期に本格的なサービス提供を目指しているそうです。

両者は、この実験を通じて「Easy Ride」のサービス仕様の評価・確認を行い、誰もがどこからでも好きな場所へ自由に移動できる新しい交通サービスの実現を目指すとしています。

この実証実験には、公式サイトで募集した一般モニター約300組を募集予定だそうです。

(clicccar編集長 小林 和久)

この記事をclicccarサイトで読む

 

コメントは受け付けていません。