今週は米国デトロイトで「北米国際自動車ショー」が開幕しました。
トヨタ自動車は大型セダン「アバロン」の新型モデルを公開し、同社として初めてアマゾンの音声アシスタント「Alexa」やアップルのインフォテイメントシステム「CarPlay」を搭載しました。また、高級車「レクサス」ブランドの最上級コンセプトSUV「LF-1リミットレス」も公開し、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)など全方位でモデルを設けることを表明しました。
日産自動車は高級車「インフィニティ」ブランドで2021年にEVを発売すると発表し、インフィニティをEV主体のブランドに変えていく方針を明らかにしました。また、北米在住のジャーナリストが選ぶ「2018年北米カー・オブ・ザ・イヤー」乗用車部門をホンダの「アコード」が受賞しました。
米ゼネラル・モーターズ(GM)は北米国際自動車ショーに先立ち、ハンドルもペダルもない自動運転車「Cruise AV」を19年に市販する計画を発表。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)に安全評価報告書を提出し、公道での試験走行認可を要請しているとしました。
同ショーで講演したイレーン・チャオ運輸長官は、GMの例を挙げながら積極的に新技術の利用促進を進めると強調。自動運転技術の新たな指針(ガイドライン)を今夏にもまとめると表明しました。
米フォード・モーターはEVやHVなど電動車の開発費を従来計画の2倍超となる110億ドル(約1兆2千億円)に増やし、22年までに40車種のEVを投入する計画を公表。
独ZFは中国の奇瑞汽車と提携し、ドライバーの運転負担を軽減するレベル3の自動運転車を共同開発すると発表。また、中国の広州汽車集団は米国内で開発・販売に必要な拠点を増やし、2019年末までにSUVタイプのEVで米国市場に参入する計画を明らかにしました。
国内では、日産自動車、NTTドコモ、沖電気工業、コンチネンタル、エリクソン、クアルコムの6社が、車両と、道路インフラ、歩行者の機器が通信する「セルラーV2X」の共同実証実験を18年中に日本で始めると発表。
アイサンテクノロジーと東京大学、測量会社の第一航業は、住宅街の公道を利用した東京都内初の自動運転車実証実験を杉並区の支援を受けて実施しました。