<2017.10.12配信> 週間ブリーフ「パナソニックが自動運転車、GMがストローブ買収ほか」


 パナソニックは自社開発の自動運転システムを搭載した電気自動車(EV)のデモ走行を公開。デジタル家電で培った画像処理技術を生かし、2022年をめどにシステムの市販車搭載を目指します。同社はコネクティッドカーへのサイバー攻撃を検知・防御するシステムの開発も発表。今年度1兆6千億円を見込む車載事業の売上高を22年度に2兆5千億円まで伸ばす考えを示しました。

 デンソーは電動化や自動運転などの分野で生産体制を強化するため、米テネシー州の工場に20年までに10億ドル(約1100億円)を投資し、約1000人の従業員を現地で新規採用することを発表。また、三菱重工業と宇宙航空研究開発機構は、日本版GPS構築を目指し、自動運転などにも活用される準天頂衛星「みちびき」4号機の打ち上げに成功しています。

 カーシェアリングを運営するオリックス自動車と東京建物子会社の日本パーキングはカーシェア事業と駐車場事業で提携することを発表。また、25日に開幕する東京モーターショー2017では、三菱自動車は車載AIが運転アシストや独自のコーチングをする「e-エボリューション・コンセプト」を、パイオニアはMEMSミラーを用いた走行空間センサー「3D-LiDAR」を初公開します。

 米国ではGMの自動運転開発部門クルーズ・オートメーションが、LiDARを開発する新興企業ストローブ(Strobe)を買収したと発表。クルーズ・オートメーションは先週、米カリフォルニア州で自動運転試験車両を過去3カ月間で30~40台から100台へと倍以上に増やしたことも明かしています。

 米半導体メーカーのエヌビディアは、レベル5の完全自動運転車を可能にする強力な新プラットフォーム「DRIVE PX ペガサス」を18年後半に提供すると発表。同社は、独自動車部品大手ZF、物流大手ドイツポストDHLとともに2018年から自動運転トラックによる配送実験をするとも発表しています。

 カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルは、自動運転車両開発に取り組む独BMWや米インテル、モービルアイが進める自動運転プラットフォームの開発グループに加わることを表明。別途、BMWは中国の自動車メーカー・長城汽車とEV分野で合弁の可能性があると報道が出ています。欧州ではEU執行機関である欧州委員会が欧州企業連合によるEV用電池の大規模生産に向け、18年にロードマップを策定すると発表しています。

 このほか、仏ルノーはEV8車種を投入するなどを含む22年までの中期計画を発表。北米日産がコネクテッドサービスでアマゾンの音声アシスタント・アレクサと連携すると発表。GENIVIアライアンスは複数の車載ソフトウェア領域をネットワーク化するのに必要なパスを定義する、ビークル・ドメイン・インターアクション計画を発表しています。

 

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