<2019.1.10配信> 週間ブリーフ「トヨタが自動運転技術を外販へ、日産がリーフの新モデル発売を発表 ほか」


 トヨタ自動車は、米国のAI研究子会社トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)が開発した新型の自動運転実験者「TRI―P4」を米国ラスベガスで開幕した家電見本市「CES」で公開。また、現在開発中の、ドライバーの運転をサポートする「ガーディアン」技術を他の自動車メーカーなどに提供すると明かしました。技術の標準化が狙いとみられます。

 日産自動車は航続距離を伸ばした電気自動車(EV)「リーフ」の上位モデル「リーフe+」を1月23日に日本で発売すると発表。バッテリー容量を増やすなどして現行モデルより約40%長い航続距離(458km)を実現しました。また、CESではドライバーが「見えないものを可視化」する未来のコネクテッドカー技術を発表しました

 米国CESでは日本企業の新たな展示や発表も相次ぎ、KDDIトヨタ自動車と共同で世界展開を予定しているコネクテッドカーの通信において、米国でAT&Tと提携すると発表しました。パナソニックは二輪大手の米ハーレーダビッドソンに車載通信システムを供給すると発表したほか、自動運転機能を備えたEVコンセプト「SPACe_C」を展示。また、ヤマハ発動機は乗客の顔を認識する人工知能(AI)を搭載した低速自動運転車のモビリティーシステム「PPM」の新型車両を出展しました。

 海外の大手自動車部品メーカーによる自動運転関係の展示・発表も目立ち、独ボッシュは都市部を走る自動運転シャトルのコンセプト車を展示したほか、カナダのプラットフォームプロバイダーMojio社と提携したコネクテッドカー向け統合IoTプラットフォームも発表。独ZFは、交通大手の仏トランスデブと提携し、自動運転ライドシェアサービスを展開すると発表しました。

 仏ヴァレオはラスベガスの公道で試作した完全自動運転車を走行させ、センサー技術をアピール。独シェフラーはライドシェアや物流など多目的に使える自動運転車のコンセプトモデルを出展しました。

 独アウディは子会社Audi Electronics Ventureholorideを共同設立し、ヴァーチャルリアリティ(VR)ヘッドセットを使う車内VRエンターテインメントのオープンプラットフォームをつくると発表。また、韓国・現代自動車は4本の「足」を動かして障害物を越え、車輪が動かせない場所でも移動できるコンセプトEVを発表しました。

 米エヌビディアは自動運転車の自己位置推定を可能にする「DRIVE Localization」を公開し、ゼンリンやHERE、Baidu、NavInfo、TomTomなどのパートナーがHDマップを提供することを明かしました。

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