<2018.2.22配信> 週間ブリーフ「ウーバーと第一交通がタクシー配車で提携協議、ボッシュがライドシェア事業に参入 ほか」


 米ウーバー・テクノロジーズとタクシー大手の第一交通産業が、タクシーの配車サービスで提携に向けて協議していることが分かりました。ウーバーの配車アプリを使ってタクシーを呼べる仕組みを導入し、早ければ年内にもサービスを開始する構想です。

 また、ソニーグリーンキャブなどタクシー会社6社は、人工知能(AI)を活用した配車サービスの新会社を今春にも設立することで合意。AIでタクシー需要を予測し、効率的な配車を目指します。国内でタクシー配車をめぐるエコシステムづくりが加速しています。

 電気自動車(EV)など次世代環境車のため、トヨタ自動車が大型研究開発拠点を愛知県内につくることが分かりました。総投資額は3000億円規模で、19年から順次稼働し23年に本格稼働とされます。また、経済産業省は、全国3万カ所のガソリンスタンドでEVや燃料電池車(FCV)に電気や水素を供給できるよう規制緩和に乗り出すと報じられています。

 海外では独ボッシュがライドシェア事業に参入すると発表。企業や学校向けに相乗りサービスを提供する米スタートアップ企業、スプリッティング・フェアズ(SPLT)を買収しました。

 電動化では、独ダイムラーが大型EVトラック「eActros」を実用化し近く10社以上の顧客に提供すると発表。英ダイソンは3種類のEV発売を計画しており最初のモデルを21年までに発売すると報じられています。また、インド政府が2030年に国内の車をすべてEVとする方針を転換したと伝えられています。
 
 独フォルクスワーゲン(VW)は3月に開催されるジュネーブモーターショーに、ステアリングホイールやペダルなどがない完全自動運転EVコンセプト「I.D. VIZZION」を出展すると発表。独コンチンネンタルは、スペインで2月26日に開幕するモバイル・ワールド・コングレス(MWC)2018で新開発のリモート車両データプラットフォームを発表します。

 米国では、テスラのクラウド環境にハッカーが侵入し、クラウドの容量が仮想通貨のマイニング(採掘)に利用されていたことが分かりました。発見したクラウドセキュリティ企業RedLockによると、ソフトウェアの脆弱性を突かれて有害なプログラムがインストールされたとしています。
 
 このほか、NTTドコモ・ベンチャーズがコネクテッドカーデータが売買可能なマーケットプレイスを提供するイスラエルのスタートアップOtonomo Technologiesに出資。国内では、ブロックチェーン技術開発のカウラと自動車関連スタートアップのアザパが、車のデータをブロックチェーン技術で管理するシステムを共同開発すると発表しています。

コメントは受け付けていません。