<2021.10.29配信> 週間ブリーフ「ルネサスがイスラエルの半導体メーカー買収、ハーツがテスラ車10万台導入 ほか」


ルネサスエレクトロニクスは、イスラエルの半導体メーカー、セレノコミュニケーションズを約359億円で買収すると発表しました。同社はWi-Fi向けなどの半導体に強みを持ち、クルマの安全技術やホームセキュリティ、ネットワーク化した工場の稼働などに技術を導入します。

富士通は、人工知能(AI)による予測・最適化技術を用いた物流車両などの配車マッチングプラットフォームを有するイスラエルのスタートアップ、オートフリートと資本業務提携したと発表しました。富士通のシステム開発のノウハウとともに、効率化・脱炭素化などの物流課題解決を目指します。

三菱自動車は、主力SUV「アウトランダー」のプラグインハイブリッド車(PHV)をモデルをフルモデルチェンジし、12月から発売すると発表しました。9年ぶりの全面改良で電動性能を高め、国内ではPHVモデルのみ販売します。

ホンダは、電池容量を増大させた新型の交換式バッテリーを動力源にした、屋根付きのビジネス用電動三輪スクーター「ジャイロキャノピー イー」を、法人向けに発売すると発表しました。外食産業の宅配向け需要を見込みます。

三菱重工業三菱重工機械システムは、フランスの新興スタンレーロボティクスと、自動車の自動バレーパーキングや完成車自動搬送サービスを実現する国内初の自動搬送ロボット事業を共同展開すると発表しました。スタンレー社はフランスや英国の空港における運用実績があります。

あいおいニッセイ同和損害保険野村総合研究所は、損保のサービスから得られるデータを安全かつ統合的に集計・分析できるビッグデータ分析基盤を共同で開発し、10月から本格導入を開始すると発表しました。保険分野にとどまらない新たなデータビジネスを創出、拡大することを目指します。

デンソーテン山都自動車順風路デンソーソリューションは、一般タクシー配車とオンデマンド配車を一つの車載器で切り替えて運用する実証実験を岐阜県高山市で開始しました。従来はタクシーとオンデマンド配車のシステムが別々で業務が煩雑でしたが、新システムで利便性と効率性の両立を目指します。

海外では、レンタカー大手の米ハーツ・グローバル・ホールディングスが、米テスラのEV10万台をレンタカーとして2022年末までに導入すると発表しました。ハーツは世界で展開するレンタカーの2割以上がEVとなります。また、ハーツと米ウーバーテクノロジーズは、ハーツが導入する10万台のうち最大5万台をウーバーのドライバーに営業車として貸し出すと発表しました。

米株式市場では、ハーツの発表を受けて、米テスラの時価総額が1兆ドル(約113兆円)の大台を突破しました。また、テスラは中国・上海に研究開発イノベーションセンターとデータセンターをそれぞれ開設したと発表しました。中国当局による産業関連データの国外持ち出しを制限する規制に対応します。

ゼネラル・モーターズ(GM)は、北米でEV充電器を最大4万カ所増やす計画を発表しました。7億5000万ドル(約860億円)を投じて充電インフラを整備する計画の一環で、米国とカナダのディーラーにEV充電器を提供して近隣地域に設置してもらう予定です。

欧州ステランティスと韓国サムスンSDIは、北米向けの車載電池を生産するため合弁会社を設立すると正式発表しました。2025年に生産開始予定で、生産能力は年間23GWh。将来的に40GWhまで拡大することを目指します。ステランティスは、韓国LGエナジー・ソリューションと電池を生産することも発表しています。

新興EVメーカーのカヌー(Canoo)は2022年に欧米で発売を予定しているするEVバンの電池について、パナソニックから供給を受けると発表しました。パナソニックはテスラに採用されている円筒形電池を供給します。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です