<2019.9.5配信> 週間ブリーフ「アイシングループが車載ソフトウェア2社を経営統合、滴滴出行が上海でロボットタクシーサービス開始へ ほか」


 アイシングループは、車載ソフトウエアを開発するアイシン・コムクルーズとエィ・ダブリュ・ソフトウェアを経営統合し、10月に新会社のアイシン・ソフトウェアを設立すると発表しました。間接部門を集約するなどして効率化を進め、ソフトウェア事業を強化します。

 豊田合成は、材料開発の迅速化へ人工知能(AI)を活用するため、名古屋大学発のスタートアップ、トライエッティングに出資しました。LiDARなどのセンサに用いる高機能材料などの開発を加速させます。

 スズキは、丸紅と、カーシェア・テクノロジーを手掛けるスマートバリューとともに大阪府豊中市で2019年秋から1年間、カーシェアの実証実験を実施すると発表しました。スズキの販売店やその周辺駐車場にカーシェア用の軽自動車などを配置し、需要の有無を確かめます。

 日産自動車は日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」の活動を加速させ、2019年度末までに、30を超える自治体や企業と電気自動車を活用した災害対策で連携すると発表しました。

 金沢大学は、中部大学名城大学とともに、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期の研究の一環として東京・お台場などで自動運転の公道実証実験を始めたと発表しました。また、UDトラックス日本通運ホクレン農業協同組合連合会は北海道で、大型トラック「クオン」をベースに開発した車両を使い、自動運転レベル4で公道走行する実証実験を公開しました。

 情報機器製造のOKIは、自動運転車の円滑な走行を支援する道路インフラ(路側センサー、路車間通信装置など)の設置条件の検討および運用効果測定のためのシミュレーション技術を開発したと発表しました。

 中国では、配車サービス大手の滴滴出行が、自動運転レベル4によるロボットタクシー・サービスを上海の一部地域で開始することを明かしました。今年中にも車両30台を使い、滴滴のアプリで無人運転サービスを提供。他都市や海外への事業拡大を目指します。

 米国では、電気自動車(EV)のテスラが、自動車保険事業への本格参入を検討していると報じられています。自社製のEV所有者の保険料を安くし、消費者にアピールすることが狙いです。

 独コンチネンタルは、エンジンやモーターなどの動力機構を手がけるパワートレイン部門を分社する方針を発表しました。EV向けモーターなどの開発を強化することが狙いで、新会社の株式公開も検討しています。また、独ボッシュはAI搭載の自動運転向けカメラを開発し、ドイツで今月開催されるフランクフルトモーターショーで初公開すると発表しました。

 独ポルシェは同社初の量産EVスポーツカーとなる「Taycan」を、北米、中国、欧州の世界3大陸で同時に初公開しました。

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