東京モーターショー2017 自動車メーカー発表の概要


2017/11/1

住商アビーム自動車総合研究所提供

(写真撮影: 友成 匡秀)

トヨタ自動車  Mr. Didier Leroy, Executive Vice President 

  • “START YOUR IMPOSSIBLE”: 「創業者・豊田喜一郎がそうであったように、トヨタは不可能に挑戦する。『今日からトヨタはクルマを超えた』。全ての人に移動の自由を。東京オリンピック・パラリンピックに向けて、トヨタは選手たちより勇気とファイトを授かった」
  • 今、自動車は大きな転換期を迎えている。トヨタはこれをチャンスと捉える。トヨタは、Human Support Robotやシェアリングなど、広範にわたり研究を重ねているが、クルマには独自の価値があると考えている。それは、『自由、Freedom』。クルマは決して単なるマシンではない。楽しくなければクルマとは言えないとトヨタは考える。 ⇒ GR HV Sport、TJ Cruiser、Century
  • トヨタはAIとコネクティッドを駆使して、モビリティをより一層便利にする ⇒ コンセプトAI 3兄弟 (Concept-愛i、Concept-愛i RIDE、Concept-愛i WALK)
  • 『コネクティッド』: 2020年に、トヨタは全てのモデルをクラウドを通じたデータコミュニケーションで繋げる。
  • 『自動運転』: トヨタは、「ショーファー(ドライバーレス)」と「ガーディアン(ADAS)」という二つのタイプの自動運転を追求しつつ、これらを共に一つの「チームメイト」という世界観の中で位置づける。2020年までに高速道での自動運転、2020年代前半には一般道での自動運転を実現させる。
  • 『電動化』: トヨタはプリウスをはじめとするHEVで他社に先駆けて電動化に取り組んできた。現在、37の電動化モデルを90カ国で年間150万台販売している。加え、EV独自のアーキテクチャを開発する。また、次世代電池の中で、「全固体電池=ゲームチェンジャー」と位置付ける。トヨタはこの分野の技術で特許申請件数No.1を誇る。加え、FCVについても継続して進化させる(例: FCバス“Sora”) 

ダイハツ工業  代表取締役社長 奥平 総一郎 氏 

  • 「D-Challenge 2025」(2017~25年 中長期経営シナリオ)に従い、軽を起点とした「小から大」のモノづくりを実践。ダイハツらしさ(「過去11年間、軽自動車、日本国内シェアNo.1」、「インドネシア、マレーシアをはじめとする海外でもしっかりとした基盤)。
  • ニューアーキテクチャ「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」を投入。選択と集中により、さらなる良品廉価を追求する。
  • 日常の移動手段となるスモールカーだからこそ、安全装備、スマートアシストを進化させて装備することで、高齢化にも対応する。
  • 日常の移動手段となるスモールカーだからこそ、EVをマルチで展開する。 

 

Volkswagen  Mr. Jurgen Stackmann、本社取締役、乗用車ブランド担当 

  • “Transform 2025+”: 「私たちの戦略の柱は、新たなSUVを含むコアラインナップの刷新に続いて、全く新しい電気自動車であるIDファミリーによる、Volkswagen史上最大の新車攻勢です」
  • Volkswagenは2025年までにe-モビリティのマーケットリーダーになることを目指す。2025年までに年間100万台のe-モビリティを販売する。
  • Volkswagenはボリュームマーケットにe-モビリティの基準を作りたい。なぜなら、未来のe-モビリティもVolkswagenでなくてはならないから。 

Audi  アウディ・ジャパン 代表取締役社長 斎藤 徹 氏 

  • 自動車業界は過去2年(前回の東京モーターショーと比べ)大きく変化した。エンジンからモーターへ。クルマはコネクティッドへ。
  • Audiは、2020年代に、「Auto Pilotを実現させる」という目標に向かって、今後とも進む。世界初のレベル3自動運転モデルとして新型A8を市場投入。日本でも来年発売(但し、法規制次第)。
  • Audiの自動運転に関する考え方: 自動運転は段階を踏んで進むもの。重要なのはその技術の「使用形態」。
    • Audi Aicon: 完全自動運転のパーソナルリムジン。これが実現するまでは10年はかかると考えている。
    • Audi Elaine: コンセプトだが、Audi A8に次ぐ自動運転モデル”Audi Elaine”として2019年に上市予定。  

 

日産自動車  Mr. Daniele Schillaci, EVP, Global Marketing and Sales

  • 「この度は、無資格者による出荷前検査問題を起こし、お騒がせしたことに改めて陳謝します。現在、原因究明に向け、第三者委員会を設置し、また、再発防止にむけ、コンサルティング会社による検討を進めています」
  • 新型Leafは、10月初め、発売以来、わずか3週間で、既に昨年の総販売台数の半分に相当する台数を販売した(注: 7500台程度と推定)。また、これに先駆け、Note e-powerは2017年上半期のベストセラーモデルになった。また、Serenaは、高速道路単一車線自動運転仕様「Pro-Pilot」が好評を博した。日産はさらに、e-モビリティと自動運転に向けて突き進む。
  • “IMx Zero Emission Concept”: 近い将来、市場投入することを想定して開発したモデル。レベル4自動運転対応(その時はハンドル収納)。走行可能距離600kmを想定。
  • 日産は2018年よりFormula-Eに参戦することを決めた。  

SUBARU  代表取締役社長 吉永 泰之 氏 

  • お客様の心の中で際立つ存在になるべく、スバルだけが提供できる「安心と愉しさ」を強化することに努めてきた。
  • ‘17年4月には社名をSUBARUに変更し、「モノをつくる会社から、笑顔をつくる会社へ」を宣言。
  • 商品を通じて、お客様の人生を豊かで笑顔にあふれるものにすることがスバルブランドの使命。
  • スバルはこれからも「安心と愉しさ」を追求していく。
  • 安心・安全
    • アイサイトTOURING ASSIST
      • 交通事故ゼロの実現と、その先にある自動運転に向けた進化のワンステップ
    • 自動運転の技術開発加速のため、北海道に自動運転専用テストコースを新たに設置(’17年10月完成)。
    • 2020年には、高速道路上で自動運転を実現。
  • 愉しさ
    • 約40年に亘って培ってきたモータースポーツHERITAGEがあり、スバルの走りの象徴「STI」ブランドがある。
    • ワールドプレミア:S208(450台の抽選販売)
    • VIZIV(ヴィジヴ) PERFORMANCE CONCEPT
      • 最高の安全性能を実現しつつ、スバルの走りをはじめとする車の愉しさを追求し続ける私たちの想い・意思。
      • 2020年実現見込みの高度運転支援技術
    • ASCENT
      • 北米専用の3列SUV。来月(’17年11月)、北米にて発表予定。  

 スズキ  代表取締役社長 鈴木 俊宏 氏 

  • 『“ワクワク”を、誰でも、どこへでも』を出展テーマとし、次の100年に向けた取組みを披露する。
  • 未来のコンパクトSUV「e-SURVIVOR」(ワールドプレミア)
    • ジムニー等スズキのコンパクトSUVの魅力を継承した、次の時代に向けて提案する未来のEVのコンパクトSUV。
    • ラダーフレームと軽量・コンパクトボディーによる走破性。
    • 4モーター4WDの新たな可能性を提案。
  • 間もなく、市場に投入する。 (全てワールドプレミア)
    • SPACIA CONCEPT :「わくわく」「楽しさ」を詰め込んだ新スタイルの軽ハイトワゴン
      • 安全技術として、後退ブレーキサポートと、前方単眼カメラ&レーザーレーダー
      • HUD、標識認識機能も搭載
    • SPACIA CUSTOM CONCEPT:迫力と存在感のあるスタイルの頂点を目指した軽ハイトワゴン
    • XBEE(クロスビー):広い室内のワゴンとSUVを融合させた新ジャンルの小型クロスオーバーワゴン
      • 様々なライフスタイルに似合う小型クロスオーバーワゴンを提案
      • コンパクトサイズにクラスを超えた広い室内空間を持つワゴンパッケージと、ラフロードに対するSUVの走破性や機能性を両立。1L直噴ターボエンジン搭載。 

 

ホンダ  代表取締役社長 八郷 隆弘 氏 

  • 全ての人に生活の可能性が広がる喜びを提供していく。その象徴的な例は、スーパーカブであり、累計1億台を達成。
  • 軽自動車やミニバンが多くホンダらしいクルマが少なくなったと言われる中で、ホンダにはグローバルで通用する強いモデルがある。日本のホンダをもっと元気に輝かせたい。
    • CR-V:’18年日本発売予定。HV仕様や3列仕様をラインナップ。
    • LEGEND HV:’18年発売予定。デザイン一新、走行性能の見直し。
    • ACCORD:’17年北米デビュー、今後グローバル展開していく。
  • 電動化などの新技術対応のため、従来以上に日本のモノづくりの強化をし、世界のクルマづくりをリードする役割を改めて持たせる。世界一のクルマを日本で創り出す。大転換期を迎える今、私たちが成長するために必要な取組みである。
  • カーボンフリー社会の実現
    • 2030年までに四輪車グローバル販売台数の2/3を電動化することを目指している。(’16年発表)
    • PHEVは今後の普及の中心と考えている。
    • CLARITY PHEV:‘17北米で発表。来年の夏、日本にも投入。電動化の広がりにつながる新たな提案。
  • 未来のモビリティ:「役立つ喜び、操る喜び」を実現したく、商品化を進めてきた。これからも
    • Urban EV Concept:シティコミューター、双方向通信機能を備える。欧州での発売に続いて’20年に日本でも発売する予定。
    • Sports EV Concept:どのような時代にあってもスポーティで爽快な走りで、意のままに操る喜びを提供したい。 Urban EV Conceptと同じEV専用プラットフォームで、さらに低重心化、より意のままに操ることができる。
    • (2輪)PCX HV/ELECTRIC:スクーターの電動化  

 

BMW  Mr. Peter Kronschnabl, President & CEO, BMW GROUP Japan 

  • ブースのコンセプトは「ラグジュアリー」。7シリーズ、8シリーズ、Z4コンセプト等によって新しいブランドアイデンティティを表現している。
  • 2017年の第4四半期に突入したところだが、全世界で素晴らしい業績を上げている。全世界での販売台数は既に180万台を上回っている。数多くの新モデルを導入、ラインナップを拡充したことが要因。更に電動車両(E-Mobility)も成功のもう一つの要因。先月全世界で1万台の電動化車両を販売。PHEVが販売を押し上げている。
  • ラグジュアリーセグメントに新しいブランドアイデンティティを表す、同セグメント専用のロゴマークを導入した。このマークは100年前に初めて使用された円形ロゴをモノトーンで抑えた仕様にし、それに省略しない表記で、社名である「Bayerische Motoren Werke」を組み合わせたものになっている。
  • 8シリーズは、ラグジュアリーモデルの象徴。情熱、パワーパフォーマンスに妥協しないスポーツカー/真のラグジュアリーカー。当社のデザインの未来「Less is more」、より少ないことはより豊かなこと、を表現。
  • BMW 6シリーズグランツーリスモに搭載されている「BMWコネクテッド・ドライブ」は、「革新の利便性」と「もしもの時に備える万全の安全性」を提供。また、このモデルには、最新の自動運転技術を搭載。これによって当社は、BMW初となる、高度自動運転車の量産モデルであるBMW iNextを2021年までに発売する計画の実現に向けて、次の一歩を踏み出している。
  • 電気自動車に最先端技術を導入し、革新的な自動運転戦略を生み出していく当社に、今後もご期待頂きたい。 

 

マツダ  代表取締役 社長兼CEO 小飼 雅道 氏 

  • 今年のマツダスタンドのテーマは、「マツダは“走る歓び”で車を愛する人に人生の輝きを提供する。」
  • 2012年に市場導入したSKYACTIV技術と魂動デザインを採用した新世代商品が推進力となり、構造改革は成功した。現在私たちは構造改革の第二ステージとして「開発から販売までの質的成長」と「ブランド価値向上」に取り組んでいる。その過程でお客様との絆をはぐくみ、“走る歓び”と“人生の輝き”を提供し続けるブランドでありたいと思っている。
  • 更に将来の持続的な成長の為、今年8月に2030年を見据えた技術開発の長期ビジョン「サステイナブル”Zoom-Zoom”宣言2030」を発表。世界の自動車産業を取り巻く環境の急激な変化を踏まえ、車の持つ魅力である”走る歓び“によって、「地球」「社会」「人」それぞれの問題解決を目指す。
  • 「地球」の領域においては「Well-to-Wheel」の考え方に基づき本質的なCO2削減を図る。その実現のために、各地域における自動車のパワーソースをエネルギー事情や電力の発電構成を踏まえ、内燃機関やHV・EVなどの電動化を適材適所で対応する「マルチソリューション」が必要と考えている。
  • マツダは車の持つ本質的な価値により、人の心を元気にしたいと考えている。ただ豪華で高価格なものではなく、よりお客様に必要とされ、お客様と強い絆を持つ「マツダプレミアム」の実現を目指していく。  

 

 メルセデス・ベンツ / スマート  代表取締役社長兼CEO 上野 金太郎 氏 他 

  • メルセデス・ベンツ・カーズ営業、マーケティング統括 ブリッター・ゼーガー氏「CASEの組み合わせは4つを単に足し合わせたものを上回るものになる。直感的に操作でき、かつ持続可能なまったく新しい次元のモビリティをお客様に提供可能となる。ダイムラーは、新たにEQ(エレクトリック・インテリジェンス)というブランドを設立、本日はEQのAクラス(コンパクトサイズ)、世界初のプラグイン燃料電池車(GLC F-CELL)をお見せする。燃料電池車は必要なインフラが整えば、日本でも非常に有望。燃料電池のモジュールはより小型になってパワフルになった。GLC F-CELLは東京から鈴鹿までを一気に走ることができる。EQはすべてのセグメントのEVを視野に入れている。今後10以上のEQモデルの発売を2022年までに予定している」
  • ダイムラー社 スマート責任者 アネット・ウィンクラー氏「スマートの未来は勿論電気、2030年の完璧なシティカーは何かと考えた結果、完成したのが、「ヴィジョンEQフォーツー」。この車は完ぺきな自動運転とカーシェアの形を実現する。いつでも必要なときに利用でき、2倍の人を運ぶことができる。その他パーソナルバトラーのような移動サービス、コンパクト性、非接触充電等の特徴を持っている。当社のコアビジョンはアーバンモビリティの真のゲームチェンジャーとなる車をデザインすること。アーバンライフの新たなクオリティを創造していく。」
  • メルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長兼CEO 上野 金太郎氏「メルセデスベンツ日本では現在車に搭載されている最先端テクノロジーを多くのお客様に知っていただく活動にも注力している。今年1月に世界初のAMG専門店「AMG東京世田谷」、6月には京都にスマートの専売店をオープンした。また、オンラインストアを本日オープン。インターネットで車両の決済まで可能。あとは納車を待つだけとなる。(SLC200マニュアルトランスミッション等、3モデル)」  

Peugeot  Mr. Christophe Prevost, CEO, Peugeot Citroen Japon 

  • CEOとして2度目の東京モーターショーに参加できることを心から嬉しく思う。
  • 前回のモーターショーで約束した通り、今年はSUV 2車種(Peugeot 3008/5008)をラインアップに加えることができた。
  • そして今日は新型Peugeot 308を日本で初めて皆様の前でお披露目させて頂く(注.実際にはフェイスリフト)。
  • お蔭様でPeugeotの販売は最近2年間で50%の伸びを達成した。
  • このうち、本日新型をお披露目する308が40%の比率を占めている。
  • 今後はEV、PHEVの導入も予定している。
  • 私たちは「カスタマーエクスペリエンスの向上」及び「ネットワーク拡充によるアフターサービス」向上を目標としている。  

 

DS  Mr. Christophe Prevost, CEO, Peugeot Citroen Japon

  • DSが日本に導入されて2年になる(注.2015年にシトロエンから独立したPSAグループの高級車ブランド)。
  • DSは「フランス流のラグジュアリーのノウハウ」「卓越したヘリテイジ」をお客様にお届けするために創設されたブランド。
  • 本日は皆様にDSの新モデルDS7 CROSSBACKをお披露目させて頂く(注.販売開始時期は2018年8月頃)。
  • DS7はパリのスタイルとイノベーションを卓越したカスタマーエクスペリエンスと共にお客様にお届けするために開発された。1.6リッターのガソリンターボエンジンまたは2リッターの直噴ディーゼルターボエンジンとDSでは初となるアイシン製8速オートマチックトランスミッションを備え、数々の運転支援機能(衝突被害軽減ブレーキ、先行車追従型クルーズコントロール、車線維持、自動駐車、ナイトビジョン他)を装備することが可能。
  • インテリアはお客様のお好みに応じて、「バスティーユ」「リボリ」「オペラ」「パフォーマンスライン」の4種類から自由に選択することができる。
  • またオリジナルのDSが1955年に登場して以来、その象徴であるハイドロニューマチックサスペンションを現代的に解釈し、路面状況を先読みして四輪のダンパーを独立制御するDS ACTIVE SCAN SUSPENSIONを装備した。
  • 加えて、本日、DSのお客様の為に特別に用意されたオーナープログラム「DS ONLY YOU」を日本に導入することを宣言する。DS ONLY YOUはコンシェルジュサービスやロードアシスタンス等の7つのプログラムで構成。  

 

 

三菱ふそうトラック・バス   Mr. Marc Llistosella 代表取締役社長 CEO 

  • 今回の東京モーターショーのテーマであるBEYOND THE MOTORを三菱ふそうでは何年も前から考えていた。
  • 2030年には、世界の人口の60%は都市に住むようになると言われている。
  • 都市化が進むことにより、トラック・バスに起因するノイズ、排気ガス、交通渋滞は社会問題に発展する可能性がある。
  • 地方自治体の中には内燃機関で動くトラック・バスを規制するところも出てくるかもしれない。
  • しかしながら、トラックが担っている物流を代替できるモビリティは存在しない。
  • ダイムラーと三菱ふそうは、製品を販売している国・地域の社会に責任を負っている。日本にも当然責任を負っている。電動トラック・バスは騒音、CO2、NOxを排出せず、環境に貢献する。だから、我々は電動トラック・バスのトップランナーとなることで、その責任を果たす決断をした。
  • 本年世界初のマスプロの小型電動トラックとして上市したeCanterはその解の一つだが、本日三菱ふそうは、その次の一手である、大型電動トラックVision ONEを世界で初めて発表する。
  • またこれに合わせて、我々は電動トラック・バスを新しいブランド、E-FUSOで展開していくことをここで発表する。 E-FUSOは三菱ふそうの全車種の電動化に向けた取り組みを明確にし、ゼロ・エミッション輸送をリードする。 

 

いすゞ自動車  代表取締役社長 片山 正則 氏 

  • 今回のモーターショーのコンセプトワード: 「運ぶの時代に、できること。」
  • 今年いすゞは創立80周年を迎える。創立から現在までの間、「運ぶ」と共に会社は成長してきた。
  • 今は「必要な時に必要なものが手に入るのが当たり前」の時代。「運ぶ」の重要性が更に増している。
  • 今回いすゞは現在、近い将来、未来それぞれの時代の「運ぶ」への提案として、3台の参考出品モデルを紹介する。
    • エルフEV
      • いすゞが提案するEVトラック。
      • 2018年にモニター車として市場導入予定。お客様の声を参考に用途毎仕様を決定し早期に市販化を目指す
      • バッテリー容量 80kW、1充電当たりの走行距離 約100km(参考値)
    • ISUZU 6x6
      • 高い走破性で過酷な環境下(自然災害支援等を想定)でも「運ぶ」を支える。
    • デザインコンセプトFD-SI
      • 小口配送用車両のスタディモデル。
  • 「運ぶ」を止めないための車両運行・動態管理システム「MIMAMORI」、「MIMAMORI」のデータを活用した高度純正整備「プレイズム」を更に進化。
  • 電動化が難しいアプリケーションの為に、クリーンディーゼル、NGV(CNG/LNG)の研究開発を加速。LNGはクローズドの環境で実証実験を実施しており、2018年には一般公道での実験に移行できる目途がついた。  

 

 

日野自動車  代表取締役社長 下 義生 氏 

  • 今回のモーターショーのコンセプトワード: 「もっと、はたらくトラック・バス」
  • 「トータルサポート」の下、ダウンタイムの最短化、メンテナンスコストの最小化に取り組んでいる。 
  • 1991年に世界初のハイブリッド市販車となる大型路線ハイブリッドバスを発売して以来、バッテリーEV、プラグインハイブリッド、燃料電池車を手掛け、現在では小型バス、ポンチョEVが東京都・石川県で商用運行に供されている。 
  • 2017年は中型トラックのレンジャーを16年ぶりに、大型トラックのプロフィアを14年ぶりにフルモデルチェンジした。 対人検知が可能な衝突軽減ブレーキ「PCS」、車線逸脱警報、追従式クルーズコントロール「スキャニングクルーズ」等の安全装備を標準装備、主力のエンジンを13Lから9Lに(プロフィア)、全てのエンジンを5Lに(レンジャー)ダウンサイズし軽量化及び燃費の向上を実現。
  • テレマティクスサービス「ICTサービス」で予防整備をサポート、ダウンタイムの削減に取り組むと同時に、お客様の省燃費運転のサポートも実施。
  • 「日野環境チャレンジ2050」を策定
    1.  新車CO2ゼロチャレンジ (目標:製品走行時CO2排出量90%削減(2013年度比)に挑戦)   <主な方策> 日野の主力製品であるディーゼル車、ハイブリッド車の環境技術に更に磨きをかけるのはもちろんのこと、次世代車と呼ばれる電気自動車、燃料電池車の技術開発およびその普及にも積極的に参画。さらにIoT技術搭載を進めることで物流車両の運行情報を適正管理する物流マッチングをお客様と進め、物流効率化にも貢献。
    2. ライフサイクルCO2ゼロチャレンジ
    3. 工場CO2ゼロチャレンジ
    4. 水環境インパクト最小化チャレンジ
    5. 廃棄物ゼロチャレンジ
    6. 生物多様性インパクト最小化チャレンジ 

 

 

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