<2017.9.7配信> 週間ブリーフ「日産新型リーフ、米国SELF-DRIVE actほか」


 今週、日本では日産自動車が7年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型リーフを公開し、10月からの国内販売を発表しました。航続距離は従来の1.4倍となる400キロ。初代リーフ販売時より世界の環境規制は大きくEVへシフトしリーフには追い風です。一方で、米テスラなどを含めて競争環境は激化。どこまで販売を伸ばせるか注目です。

 トヨタ自動車は先週、東南アジア配車サービス最大手のグラブ(シンガポール)との提携を発表。また、オープンイノベーションプログラム「TOYOTA NEXT」で、不正アクセス検知のカリウスなどベンチャー5社を協業パートナーに選ぶなど、独自のエコシステムづくり・サービス開発を加速させています。

 国土交通省は、ディー・エヌ・エー(DeNA)の自動運転車「ロボットシャトル」を使い、道の駅「にしかた」(栃木県栃木市)を拠点にした輸送サービス実証実験を開始。DeNAは加えて、AIを活用したタクシー配車アプリを9月に神奈川県タクシー協会と共同で横浜市の限定エリアで実用実験すると発表しました。

 この他、DeNAの元パートナー企業ZMPもお台場で独自のレベル3の自動運転を実証実験。スバルは運転支援システム「アイサイト」の機能を改良したレガシィ・アウトバック/B4を10月に販売すると発表。また、政府や東京都、愛知県は企業や大学による自動運転の実証実験を1か所でスムーズにできるよう「自動走行実証ワンストップセンター」を9月中に東京・愛知に設置します。

 世界では今週、米国で自動運転を推進する法案SELF-DRIVE actが米下院を通過。法案は運転手のコントロール不要な自動運転車を規制する連邦ルールの適用除外を1メーカーあたり年間最大10万台まで認める内容を含みます。上院での審議を経る必要はありますが、現在、州ごとに決められているルールに同法は優先するため、今後の動向は注目です。

 欧州では、独ダイムラーが米新興企業のビアと合弁会社を設立し、年内にロンドンを皮切りにライドシェア(相乗り)のサービスを始めると発表。ダイムラーは来週始まるフランクフルトモーターショー2017(IAA 2017)で、カーシェアリング向けの自動運転コンセプトカー「smart vision EQ fortwo」も公開します。

 そのほか、韓国サムスン電子が米カリフォルニア州で自動運転の公道試験の許可を取得。加マグナ・インターナショナルは、レベル4の自律走行が可能なコンピューター・プラットフォーム、MAX4を発表。米クアルコムは4G・5G双方に対応するC-V2X用チップセットを発表。また、ジャガー・ランドローバーが未来のモビリティに向けた、AI搭載のユニークなコンセプト・ステアリング「Sayer(セイヤー)」を発表しています。

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