<2018.10.11配信> 週間ブリーフ「トヨタとソフトバンクがMaaS事業で新会社設立、米マイクロソフトが配車サービスのグラブに出資 ほか」


 トヨタ自動車ソフトバンクはMaaS事業で提携すると発表しました。共同出資会社モネテクノロジーズを設立し、2018年度中に事業を開始。年度内にも企業や自治体向けの配車サービスを始める予定です。国内の自動車・IT大手2社が手を組み、成長が見込まれる次世代の移動サービス領域で優位に立つ狙いです。

 日産自動車東北電力三井物産三菱地所の4社は、電気自動車(EV)の蓄電池を電力系統に接続して充放電する技術(V2G)の実証プロジェクトを開始しました。EVのバッテリーを電力需給バランスの調整に活用する可能性を検証します。

 NTTドコモは、横浜市新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で「AI運行バス」の実証実験を始めました。同市内の観光地などで、AI(人工知能)で自動配車する乗り合いバスを走らせ、観光客の回遊性向上や商業施設への送客を狙います。

 日立製作所三井物産は、AIを使って配送業務を最適化するシステムを開発すると発表しました。熟練者の経験を取り入れ、配送計画を自動で立案するアルゴリズムを開発するなどしてコストを抑える計画で、11月から本格的な実証実験に取り組みます。

 住友商事はスウェーデンで全額出資子会社Aimo Solution ABを通じて、乗り捨て型のカーシェアリングサービスを開始すると発表しました。ストックホルム市内でEV300台を使って11月にサービスを始め、将来は他国・他都市での展開を目指しています。

 中国では、自動車大手の浙江吉利控股集団と独ダイムラーが配車サービスを手掛ける合弁会社を設立する交渉に入ったと報じられています。吉利側がダイムラーの筆頭株主となった2月ごろから提携を探っていたとされています。

 米マイクロソフトは、東南アジアの配車サービス最大手・グラブに出資すると発表しました。グラブはMicrosoft Azureをクラウドサービスの優先プラットフォームとして採用し、両社はビッグデータやAI、コネクテッドカーなどの領域で協力します。

 スウェーデンのボルボ・カーは、2020年代初頭から生産する次世代車両に米エヌビディアのコンピュータ「DRIVE AGX Xavier」搭載し、レベル2以上の自動運転を装備すると発表しました。自動運転機能の開発を効率化し、開発コストを削減します。

 米国では、ダイムラーが米アラバマ州でEV用のバッテリー工場の建設を開始したと発表。また、自動運転開発のウェイモは、年内の無人運転の配車サービス開始を控え、公道走行実験の距離が1000万マイル(約1600万km)に達したと発表しました。

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